居酒屋とか焼き鳥屋さんとかで話が盛り上がり時間を忘れてしまい、お店の方から『あのぁ~、もうすぐ看板なんですけどぉ~』なんて言われて、あ!もうこんな時間なのか!と思って慌てて勘定をしてもらったというご経験やハシゴ酒でもう1軒!なんて言ってお店に行ってみると「もう看板ですよ!」なんて言われて断られたという経験をお持ちの方は、私だけではないハズ。。。(笑)
そこで、ふと思ったのですが、なぜ?お店を閉める時に『看板』と言うのでしょうか?
不思議だと思いませんか?
まず、『看板』という語源から。。。
看板という語源は、平安時代の貴族の家柄を表す紋章として始まったそうです。やがて、その紋章は武士の家紋となり、江戸時代には武家の使用人たちが衣類の背中に主の家紋を染め出して入れるようになり、そして町人に広まり、商家の屋号や商品を記した看板になっていったようです。
当時、お店の看板は店内と店外にあったそうで、店外にあった看板は、お店を閉店する時にはお店の中に片付けていたそうなんですね。この習慣というものが小料理屋とか飲み屋さんに伝わり、お店を閉めえるときに『看板』と言うようになったそうです。まあ、看板を降ろした!ってことで、もうおしまい!ってことですね。
その他にも、焼き鳥屋さんでは、『火を落とした』とかも言われます。店を閉めます!って言われるよりも、やわらかく聞こえますよね。これも、日本らしい言葉や言い回しなのかもしれません。