企業戦略とかの話で「ランチェスター戦略」と言う言葉がよく出てきます。
そのランチェスター戦略を調べてみると、強者を業界1位、業界2位以下を弱者と定義しているようです。と言うことは、強者は業界に僅か1社しかいないということになり、その他の会社はすべて弱者と言うことになってしまいます。
経営資源が少ない弱者の企業は、巨大な経営資源を持っている強者に対し、いったいどうやって立ち向かえば良いのでしょうか?
まともにやりあったら、まず勝ち目はありませんよね。では、どうやって対抗するのでしょうか?
今回は、ランチェスター戦略を調べてみました。
ランチェスター戦略によると、弱者の基本戦略は「ゲリラ戦」なんだそうです。また、反対に強者はというと、経営資源が豊富にある為「物量作戦」を基本戦略とするのが定石なんだそうです。
これは、米国が強者・ベトナムが弱者として、ベトナム戦争を例えにして説明されていました。
米国は強者ですから「物量作戦」です。戦争が始まると、まず武器弾薬や食料の物資輸送を始めています。しかし、弱者ベトナムは武器弾薬や飛行機などの物量作戦が米国のようにはとれません。ですから、ベトナムはゲリラ戦で挑み長期戦に持ち込んだんです。長期戦になると物量作戦の米国も軍事物質を多く消耗し、苦しくなります。やがて、弱者ベトナムは強者米国を退けたのです。正面からもし挑んでいたら、壊滅的な状況に陥っていたことでしょう。
ゲリラ戦は「局地戦」「一点集中」「接近戦」「一騎打ち」「陽動作戦」の5つが基本とされているそうで、限られた局地でも敵の顔が見える所まで接近し、一騎打ちで戦うということを指しており、確実に敵を1人づつ倒していく方法が基本とされていると書かれていました。また、陽動作戦のように、敵に嘘の情報の流し、敵を混乱させ動揺させます。まさに、神出鬼没。そして、自分たちに有利な情報を操作したりしています。
このゲリラ戦。学ぶところが多いとは思いませんか?経営資源が少ない弱者企業は、巨大な経営資源を持った強者企業に正面から立ち向かうのではなく、長期戦の覚悟を持って、小さな勝利を一つ一つ積み重ねていくということが最も大切な考え方であり、戦略であるそうです。