◎ ショックアブソーバーに不具合が起こると4つの機能に大きく影響が生じます。制動ショックアブソーバーに不具合があると、停止距離が長くなります。
特に凸凹の多い道路では顕著です。
接地性(ロードボールディング)ショックアブソーバーに不具合があると運転操作に対する車の応答が鈍くなり、ボディがサスペンションの上に「座った」状態になります。
タイヤの摩耗ショックアブソーバーに不具合が生じるとタイヤに無理な力がかかり、正常な動きができなくなります。
グリップが低下し、摩耗が激しくなります。
乗り心地ショックアブソーバーが機能しないとブレーキ時にガクンと沈み、加速すると跳ね上がり、千回すると横揺れが生じます。さらにどの場合も連続振動が加わって、乗り心地が悪くなります。
◎ サスペンション、ショックアブソーバー、タイヤそれぞれの働きサスペンションとショックアブソーバーはよく混同されますが、ショックアブソーバーはサスペンションを構成する部品の1つです。サスペンション:サスペンションは、道路の突起や穴の影響を少なくする為に伸縮できるようになっています。
ショックアブソーバー:ショックアブソーバーは、サスペンションの正常な動きを保ちながら、その上下運動を抑制する働きをします。
また、スプリングやタイヤから生じる余分なエネルギーを吸収し、車輪の反発力を制限します。
これにより、車室内で感じる不快な振動を防ぎ、また、タイヤの路面グリップのロスを防ぎ、ロードホールディング性を向上させ横揺れを低減します。