現在、エコカーに対してどのメーカーも開発を進めています。特に、その中でも『電気自動車』に対する取り組みや開発、製品もあちらこちらで聞かれるようになりました。
しかし、プジョーは1941年にすでに「電気自動車」を生産していた!という事実をご存じでしょうか?
その名は。。。「Peugeot V.L.V」
今回は、Peugeot V.L.Vについてご紹介致します。(なかなか資料がなくて、苦労しました。。笑)
◎ Peugeot V.L.V
1941年、戦時下における燃料不足に対応するためにプジョーが開発した電気自動車です。
第二次大戦時にドイツ軍に占領された時、フランス自動車産業は工場を引き渡すことを余儀なくされています。
そんな中、プジョーの開発陣は極秘プロジェクトとして、ある計画を水面下で行っていました。そのプロジェクトこそが V.L.V。すなわちVoiture Legere de Ville (Light City Car).の開発だったのです。
(プジョーの電気自動車のV.L.Vとは、この頭文字だったとうことになりますね。)
このV.L.Vの諸元はというと。。。
もちろん!燃料?は電気。写真を見ても解るように、大きなバッテリーを4個を直列で繋ぎ、48Vとし、ボンネットの中に納めています。
最高速度は30km/h、バッテリーによる走行距離範囲(航続距離)は約80kmとなっていたようです。
◎ Peugeot V.L.V(1942)諸元
・ボディー&シャシ:スチール
・動力:モーター(48V:12Vバッテリー×4)
・最高出力:1.3~3.5馬力(HP)
・最高速度:30km/h
・長さ×幅:2.670mm × 1.210mm
・変速:無し
・車両重量:348kg
・2名乗り
・サスペンション(フロント・リア):リーフスプリング
・走行範囲:50マイル(約80km)
・ブレーキ:ケーブル
・ホイール:270×90、4輪
・生産台数:377台
時代を超え、まさに電気自動車の『エコの原点』がここ「Peugeot」にありました。