長崎県側と隣県漁協側で色々と問題になっている潮受堤防(全長7,050m)。その堤防を利用して、その堤防の上を走る道路『愛称:雲仙多良シーライン(全長8,023m)』という道路があるのは皆さんご存じのことかと思います。
この堤防の是非問題は別として、島原半島の吾妻町から高来町を結ぶ信号も無く一直線に出来たこの道(もちろん無料!)は、今では重要な生活道路とも言えます。
この写真は、潮受堤防の端(高来町側)にある「北部排水門」と言われるもので(吾妻側は「南部排水門」と呼ばれています)、仕切りを開けたり閉めたりして諫早湾内側の水位を調節したりしているんですね。
また、ちょうどここには広場みたいなものがあり、間近にこの排水門を見ることができます。
その広場には、説明書きの立派な看板?みたいなものがありました。この事業の内容や目的など、この潮受堤防の必要性が書かれています。
◎国営諫早湾干拓事業
『 本事業は環境との調和に配慮しつつ、諫早湾々奥部海面3,542haを潮受け堤防により締め切り、2,600haの調整池を設け、かんがい用水が確保された大規模で平坦な優良農地等942haの造成を行います。
また、潮受堤防(標高7.0m)及び調整池は、背後低平地における高潮、洪水、常時排水不良等に対し、防災機能の強化を図るものです。』
*この潮受堤防の所にある説明書きより抜粋
そして、真ん中からちょっと高来町よりにある高来町から3km(吾妻町から4km)の地点には、大きな駐車場(トイレ設備有)があります。
そこにある歩道橋の上(TOP画像)からみると、一直線に伸びた道路と雲仙岳が見え、眺めのよいスポットです。その歩道橋を渡ると、諫早湾内の水を有明海側へ大きなダクトから水が排水されているのが見えます。
また、この駐車場内にも干拓の歴史などが書かれた看板があります。干拓と埋め立ての違い、江戸時代にはどうやって干拓をしていたのか?などなど。。。
なかなか勉強になりますね。
雲仙多良シーライン。まだ、行ったことが無い!って方は、ぜひ、行ってみてください。湾を見ながらの一直線の道路。もちろん!信号もなし!ドライブコースとしても面白いんじゃないでしょうか。。。
特に、夕暮れをおススメいたします。夕日が沈んでいくのが美しい。。。