ワカメと昆布。似たような海の海藻ですが、『昆布だし』というのはよく耳にしますが、『ワカメだし』というのを殆ど聞いたことがありません。
どうしてなんでしょうかねぇ~。昆布は出汁がとれて、ワカメからは出汁がとれない。なぜなんでしょうか?
今回もこんなどうでも良いような疑問を調べてみようと思います。
ワカメと昆布。分類学上は同じ褐藻植物(かっそうしょくぶつ)コンブ科に属しているようです。となると、同じなのか?って思ってしまいます。
しかし、味は甘い、酸っぱい、苦い、辛いというのと『旨味』というものがあります。出汁では、動植物成分から出したこの旨味成分の汁のことなのです。
たとえば、昆布の旨味成分としてはグルタミン酸だそうで、その他に出汁をとる食材は、鰹節はイノシン酸、貝類ではコハク酸といったところですが、それぞれに旨味の素があるようです。しかし、ワカメにはこういった成分が含まれていないそうなんですね。ですから、出汁をとっていないということなんです。
また、昆布の他のほとんどの海藻類にもこの旨味成分が含まれていないということですので、昆布以外の海藻類で出汁をとるのは難しいそうなんですね。
まあ、こう言った理由からワカメからは出汁をとることがほとんどない!ってことになるようです。