日本は初物に弱い?なんてことも言われる中、先日「ボジョレ・ヌーヴォー」も解禁日を迎えました。
そのボジョレ・ヌーヴォーの解禁日を日付変更線の問題で、世界でいち早く「解禁日」を迎えるのが日本!って話をよく耳にします。まあ、「先進国では!」っていう限定がつくのですが。。。(笑)
そのお陰でもあるのかこのワインの人気は日本では高いと言え、ボジョレ・ヌヴォーの世界有数の輸入国となっています。
しかしながら、このボジョレ・ヌーヴォーはフランスのブルゴーニュ地方の南部にあるボジョレ-地区の赤ワインの言わば「初物」であることは有名ですが、ボジョレ-地区のワインの作り方とは異なった作り方をされています。まあ、ボジョレ・ヌーヴォーはフランスを代表するワインということではないということはあまりワインには詳しくない!って方も知っておきたいところですね。
このボジョレの原料はすべて「ガメ(ガメイ)」という種の葡萄を使っています。まあ、フレッシュとかフルーティーさとかが特徴と言える葡萄でしょうか。。。
ところで、なぜ?こんなにボジョレ・ヌヴォーという新酒に話題が集中するのでしょうか?
もともとこのボジョレ地区の人々は19世紀からその新酒を飲むのを好んでいたそうで、ワインの生産管理が厳しくなりその新酒を飲む時期を逸するようになったとか。。。その為、フランス政府と交渉の末、ボジョレ・ヌーヴォーだけ、早い新酒の解禁日が定められたという歴史があるようです。
そして「ボジョレ・ヌーヴォー」の解禁日を祝うという習慣はパリへ、そして世界へと知れ渡るようになり、1985年の日本バブル時代に日本上陸!(笑)それ以来、日本でも季節の風物詩として今でも残っているんですね。まあ、初物好きの日本人らしいと思います。
ところで、この時期になると解禁日は日付変更線の関係で「日本が世界で一番早く迎える!」なんて話を良く耳にする機会があります。
しかし、本当にそうなんでしょうか?日付変更線を良く見てみれば一目瞭然!「違うでしょ!」ってな感じです。まあ、これには「先進国で!」ってサブタイトルが付いているんですが。。。(笑)
まあ、結局のところ、そう言った方が「よりPR効果は高い!」ということなんですよね。また、輸送費(空輸代)などがかかって高額になってもいい!なんてところからも日本が先進国で一番早い!ということにもなっている一つの要因であると思われます。
ちなみに、日本より早く解禁日を迎えるのは小さな島々の国がたくさんありますが、大きな所で言うとオーストラリアとかニュージーランドとかは日本より2時間早く(サマータイム期間)解禁日を迎えているんです。
まあ、日本は、仏教もキリスト教も特に長崎では中国のお正月である春節祭まで、なんでもお祝いイベントを吸収してしまう国でもあります。ですので、その一環としてのボジョレの解禁日も同じようなお祝いイベントなのかもしれません。まあ、私もお祭りが多い方が楽しくて良いのですが。。。(笑)