プジョーにお乗り換え頂いた皆様に、よくこんなご質問を受けます。
『プジョーのスピードメーターって、どうして奇数で表示されているのですか?』って言うものです。
皆さんはご存じでしょうか?
なぜ?プジョーのスピードメーターは奇数表示になっているのか。。。
言われてみれば、国産車は偶数でスピードメーターの目盛りが刻まれていますが、プジョーは奇数でスピードメーターの目盛りが刻まれています。「あれ?どうして?」って不思議に思っている方も多いと思います。
まあ、奇数でスピードメーターを刻んでいるのはプジョーだけ!ってことではないのですが、欧州車メーカーでは奇数表示のクルマは珍しくないんです。
記憶によれば、プジョーのクルマもかなり前からこの奇数表示だったと思います。もしかしたら、この手のスピードメーターになった時からかも。。。ちなみに、プジョーと同じPSAグループであるシトロエンも同じです。(笑)
これは、「スポーティ感を演出する為ではないか?」と考えがちですが、実際に聞く話によれば、理由はちょっと違うようです。
スピードメーターの表示が奇数表示となっている理由として、フランスの交通事情によるものが大きいという話が。。。
これは、ヨーロッパ各国の制限速度にはバラツキがありすが、フランスの市街地区間の制限速度が50km/h、自動車専用道路(対面通行2車線)及び一般道路の制限速度が90km/h、自動車専用道路(中央分離帯付き4車線)110km/h、そして、高速道路の制限速度が130km/h(雨天110km/h)といずれも奇数の速度になっているからという理由から!という話が実に有力説でもあります。
ですから、プジョーのスピードメーターも奇数表示になっているという訳なのです。
さらに!もっとよくスピードメーターを見てみましょう!何か気付きませんか?
すると、50km/h、90km/h、130km/hの3つの速度のところに、赤い印みたいなものがついているもしくは光っていたりしますよね。これが、まさに!フランスでの各道路での制限速度ですよ!ってドライバーに教えている印ということになるんです。
反対に、日本では偶数の制限速度が多い為、偶数表示になっている!って言えるのではないでしょうか。確かに最近は市街地でも制限速度が50km/hという道も増えてきましたが、昔は40km/hが多かったですよね。さらに、一般道路の制限速度は60km/h、高速道路が100km/hとなると、奇数表示より偶数表示!ってなるのは当然のことなのです。
そういえば、昔は速度が105km/hぐらいを超えると、日本車では、プー!プー!とかキンコン!キンコン!とか、スピードの出し過ぎを警告するブザーがついているのが当たり前でした。しかし、20数年前ぐらいにこのブザーをつけなくてよくなり、現在の日本車にはその音が鳴らないようになっています。
いかがでしょうか?奇数表示と赤い印。ご納得いただけたでしょうか。。。(笑)
単なるスピードメーターひとつをとってみても、その国の文化を感じ取ることができるんですね。これだから、輸入車は乗っていて楽しいんです。
運転席に座ってその国の文化を感じる。私たちが、そんなゆとりあるカーライフを満喫できるのもプジョーに乗っていて楽しい!と思える一つの要因なのかもしれません。
いかがでようか?皆さん、そう思いませんか?