緊急電話(通報)といえば、110番や119番。
最近ではめっきりその姿を見かけなくなった公衆電話では、昔、赤いボタンを押してから電話をかけていました。現在では、ボタンは無く、そのまま119とか110とかに掛ければ繋がるようです。10円は必要なかったですよね。では、家庭からこの電話番号に電話をかけたらどうなるのか?なんてまたクダラナイことを思いつきました。(笑)
今回は、「110番や119番の電話代」ということについて調べてみることにしました。
調べてみると、電気通信事業法というものがあり、その中の31条で料金を減免する規定というものがありました。
その規定では、110番、119番の緊急通報は料金を免除!ということになっています。ですので、通報した人、受けた側の警察署や消防署、はたまた市町村の消防局本部とかも電話代は一切支払っていないのです。
ということは、一体、誰が払っているのでしょうか?国???
実は、緊急電話の電話代は電話会社であるNTTさんの料金負担ということになっているようです。
そう考えると、普通の電話料金で計算すると、NTTさんの負担する電話料金は年間でいくらぐらいになるのか?なんてのが気になります。
調べてみると面白い統計が。。。それによると。。
全国でH21年の110番通報だけで約900万件もあるようです。とすると、1回の通報を10円で計算してみると、なんと!110番だけでも約9,000万円もNTTさんが負担している!なんてことになります。さらに!119番の緊急出動(通報件数の資料が見つかりませんでした)の約510万回(H20年)をいれるとなんと!1億4千万円以上もの電話料金をNTTさんが負担しているということになるんですね。最近は携帯電話からの通報も多い(全体の約25%にも及ぶそうです)そうで、その分を計算に入れたら、もしかしたら、2億円以上ってことになるのかもしれません。110番、119番。緊急通報で、直接的な所だけではなく、間接的な費用も発生しているんですね。
こう考えてみると、こりゃ~NTTさんも年間、たいへんな額を負担しているということになるんですねぇ~。驚きの数字です。
話は変わりますが、最近、タマに報道されていることで、「救急車をタクシー代わりに」などの話を聞きます。ちょっとこれは酷いですね。これは重大な緊急事態の時の救急の障害になるのは明らかです。また、その救急車出動1回に付き、経費が約45,000円かかっている!という話もあります。しっかり、常識を持って考えて緊急電話をして頂きたいものです。