今日は、以前から気になっていた教会である「出津教会(しつきょうかい)」におじゃました。
まずは、この出津教会の歴史からご紹介します。
◎ 出津教会(参考・転記:外海町教育委員会設置看板)
『長崎市西出津町(旧西彼杵郡外海町)の小高い丘にあるこの教会は、明治12年に外海地区の司祭として赴任した。フランス人「マルコ・マリ・ド・ロ」神父により設計・施工された教会である。(明治14年に建築・着工、翌年の15年に完成)
当時のこの教会の特徴としては、レンガ造りの壁面で内部を漆喰塗り、木造桟瓦葺き寄棟造りとなっており、三廊式平天井となっていた。
そして明治24年に新たに増築され、祭壇部に塔が建てられ、屋根には祭壇部が切妻造り、玄関部は寄棟造りとなった。
明治42年になると、玄関部を拡張し、鐘塔を建て増ししている。玄関部は、鉄骨造りで、周囲をレンガで囲み白漆喰に仕上げ、外部はモルタル塗装、屋根が切妻としています。内部は6本づつの柱列が2列に並び、身廊部と左右の側廊とに分けて三廊式になっている。天井は、台風の被害を少なくする為に平天井としている。
全長37m、幅11m、軒高3.5m、塔の高さ5.8m、祭壇部の塔の高さ5.5m
この教会は、明治初期の建造物であり、建造から2回の増築までド・ロ神父の設計施工によるところに大きな意義があり、各所にド・ロ神父独自の手法が見られる。ド・ロ神父の異形の一つであることなど文化財としての価値が高い教会である。』
この出津教会の特徴とも言える瓦の屋根。。。
その似て非なりの文化が、ド・ロ神父のこの日本、いや、長崎外海町の地でのイメージなのかもしれません。欧州文化と日本文化の融合。そんな一見ミスマッチのように思えることが、見事に調和されている教会です。素晴らしい!
この教会におじゃましたのが、夕方頃。太陽の光が山に遮られてきていた為、日陰となってきていました。
感動しながら、この教会を眺めていると、なんと、その山陰からこぼれる日の光のイタズラなんでしょうか。。。
イエス・キリストの像にスポットライトのように照らしています。
その光がなにやら神秘的に見えました。
ご覧ください!あとから気付いたのですが、最初の写真を撮った時にはイエス・キリストと十字架にだけあたっていた日の光が、今度は、この教会の上に立つマリア像と十字架だけにあたっているという光景。
そう!キリストから、マリアへと。。。美しい。。。
不思議な感じになりましたね。神秘的な感じさえも受けました。まるで、マリア像と十字架が輝いているように。。。
お近くを通った時にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?今回は、残念ながら教会内の写真を撮ることができませんでしたが、ぜひ、この教会の中も御覧ください。そこには、ド・ロ神父とともに歩んだ外海町(現長崎市西出津町)の歴史があるのです。