私が若い頃は、ヘッドランプまで「黄色」になって発売されたクルマもあるぐらい「フォグランプが黄色」っていうのが当然でした。昭和かなぁ~。(笑)
そう言えば、プジョーでいうと確か「505とかヘッドランプが黄色じゃ無かったっけ?」なんて懐かしい名前も出てきます。≪309の4灯(日本では2灯しか点灯しない)フォグランプは当時から白だったような。。。)≫
でも最近は殆ど発売されているクルマのフォグランプは「白」となっていて、黄色いフォグランプを見かけなくなっています。ちなみに、当社の販売しているフォグランプが装備されているクルマも全車「白」ですよね。
『これは、いったい何故なんでしょうか?』
こんなネタ振りをCPN会員様から頂きましたので、今日はこの「フォグランプの色の謎」っていうテーマでご紹介してみたいと思います。
まず、フォグランプはヘッドライトに比べて、手前を幅広く照らすように設計されています。これは皆様もご存じのところだと思います。
そして、フォグランプに使える色などの法律的な取り決めとして、運輸省の道路運送車両法の保安基準(略令)をご紹介してみると、
前部霧灯(フォグランプ)は。。。
(1)白色か淡黄色
(2)ヘッドライトより下で地面から25cm以上
(3)他の交通を妨げてはならない(対向車に眩しくない)
などが決められています。
ということは、指定の高さ、角度などに気をつければ、フォグランプの色は白もしくは淡黄色のどちらの色を使ってもよいということになります。
では、問題の色の性質というと。。。
白い光は波長が短いので、壁のように霧の中では乱反射する為に視界が悪くなってしまいます。しかし、黄色は波長が長いので霧の中でも先まで視界を確保することができるのです。ですから、昔はフォグランプには「黄色」を使っていたんですね。
う~ん。ならば、なぜ?最近のフォグランプは「白」になってしまったんでしょうか?
考えられることとして、まず第一に黄色いヘッドランプを取り付けて実際に走行されたご経験のある方はお解りになると思いますが、黄色いランプは通常のランプに黄色いフィルターを取り付けて黄色を出している為、「白」のランプよりも約20%ほど暗くなってしまうんですね。ですので、ドライバーが非常に暗く感じてしまうという欠点があるのです。
そして、第二の理由としては、皆さんのフォグランプの使い方としては、濃霧の中を走る為のライトとしてでは無く、ヘッドライトの補助灯として考えている方も多いのではないでしょうか?
この2点がフォグランプの色を「白」にしている大きな理由だと思われます。(第3の理由は、デザイン的な流行?笑)
ですので、最近の各自動車メーカーとしては白色のフォグランプを採用しているというふうに考えております。まあ、私の私的意見なのかもしれませんが。。。
蛇足ですが、濃霧に見舞われたら、ヘッドランプを上向きにすると水蒸気の壁に光があたり、前が見えにくくなるのでご注意ください。下向きでゆっくりとスピードを落として安全運転!上向きはパッシング程度がよろしいかと思います。
さらに!現在、当社で販売している新車には、バックフォグランプが装備されています。ですので、後車に存在を教え追突を防止する為にも濃霧の時はバックフォグランプを点灯してくださいませ。通常の天候の時にこのバックフォグランプを灯けると後続車が眩しいので、使用する際はご注意ください。