木星や土星。この星は以前、ガスで出来ている星だとご紹介したことがあります。
そこで、ふと思いませんか?
『ガスで出来た星であるならば、ロケットやなにかで木星や土星を通りぬけることができるのではないか?と。。。
答えを先に言ってしまうと「ロケットなどで通り抜けることは無理である!」ということになります。
ガスの星と呼ばれる木星も土星も、中心部には半径1万~1万5千kmの岩石状の核があるそうで、その外側には液体金属状の水素、液体分子状の水素ががそれぞれ数万キロメートルづつあるそうで、この一番外側を大気が覆っているのだそうです。
つまり、水素といっても非常に圧力が高い状態で存在し、高密度で固まっているような状態となっている為、ロケットなどでは当然ながら突き抜けることができないということになるのです。
1995年にNASAの惑星探査機「ガリレオ」から観測機を木星に向けて放出した際、大気圏に突入してからの57分後に通信不能となっています。これは、高圧となっている水素に押しつぶされたと考えており、その時のデータによると、大気中でも時速530kmの風が吹いているそうで、地球の重力の約230倍にもなる大気の抵抗を受けていたそうなんですね。というところから、大気の密度も濃いということも証明されています。