現在、ビールといえば「生ビール」がメジャーですよね。
しかし、この生ビール。何が一体「生」なんでしょうか?
今日は、これで行きましょう!(笑)
まず、ビールの製法を考えてみましょう。大麦の麦芽をアルコール発酵させてビールにします。発酵させビールにするのは酵母菌という直径10ミクロンほどの小さな菌です。しかし、適温の出来上がったビールにこの酵母が生きたままいつづけると、さらに発酵が進み菌が増殖していきます。その為、冷蔵技術が厳しかった以前では、出来上がったビールを瞬間加熱・殺菌をし品質を安定させていました。それが、クラッシックラガーで代表されるビールだったのです。
しかし、冷蔵技術の進歩は目覚ましく、次第に進歩した現在において、「生ビール」というものが主体となってきました。そう!「生」というのは、簡単に言うと「加熱処理を行っていないビール」ということになるんですねぇ~。ビールの缶や瓶を見てみましょう!すると「生」の文字の近くに「非加熱処理」とか「熱処理していません」とか書かれています。これは、つまり、「酵母菌を殺していませんよ!」っていうことになるんですね。
しかし、もしそうならば、生ビールを常温においていてはヤバイのではないか?という疑問が出てきます。しかしながら、ご心配は無用。「熱処理」と「非加熱処理」と書かれていますが、これは、酵母菌を殺していない!ということではなく、酵母菌を残していません!ってことだと考えると解りやすいでしょう。
ビールが出来るまでの工程として、5日ほどタンクの中で発酵させて出来た若いビールを造り、そして、低温で2ヶ月ほど熟成させたあと出荷するビールは、その最終段階で酵母を加熱殺菌せず、通常、2回ほどセラミックフィルターを使った「濾過」という方法を用いて、熟成したばかりの生ビールから酵母菌やタンパク質を取り除いているのです。ですから、ビールの味はそのままに!でも酵母菌もいない!とうビール「生ビール」というものが出来るんですね。
まあ、生ビールの口あたりもよいのですが、昔のビールのあのホップの利いたあの苦さが懐かしくて忘れられないと思うのは私だけでしょうか。。。(笑)