果実酒を蒸留したものがブランデーと呼ばれています。果実酒と言えば、ワインの原料とも言える葡萄が頭に浮かびますが、その葡萄を原料として造られていいるブランデーをグレープ・ブランデーと呼んでいるそうです。その他にはフルーツ・ブランデーと呼ばれる葡萄以外の果実を使って作られているブランデーもあります。
フルーツ・ブランデーたとえば、サクランボから造られたキルシュ。杏から造られたアプリコーゼンガイストなどが有名な所でしょうか。。。
今回は、ワインのお話ではなく、高級品としてフルーツ・ブランデーでも別格扱いされている「カルヴァドス」をご紹介してみようと思います。
この「カルヴァドス」リンゴのブランデーなんです。また、古酒になると30年ものや35年ものなどもあるようです。
そんなカルヴァドス。ボトルには中にリンゴの実が丸まま入ったものもあるようです。リンゴを入れてからボトルの底を接着したものとリンゴの実が小さいうちにボトルを樹にくくりつけて実を中に入れリンゴを大きくした本格的なものがあります。まあ、ボトルの中にリンゴが入っているなんて見ているだけで楽しいものですよね。最も最高級品と言われるカルヴァドスにはこういうタイプのボトルは少ないそうなんですが。。。
葡萄を原料として造られたブランデーの中には、葡萄の醪(もろみ)を仕込むというのではなくて、ワインを造る為に搾った残りの葡萄を再発酵させたカストリ・ブランデーと呼ばれるものもあるとか。。。
そのカストリ・ブランデーをフランスでは「マール」と呼んでいます。(イタリアでは「グラッパ」)
「マール」はブランデーと同じように樽で熟成させ、「グラッパ」は、基本的に成熟させずに瓶詰めにする為、無色透明となっています。まあ、「カストリ」と呼ばれる為、ちょっと??的な感じもありますが、このブランデーの中には、あの「ロマネコンティーの搾りカスで造った!」とか言われるものがあり、ちょっと高級品という感じがしますよね。
実際の味は、高級コニャックをも凌ぐとも言われる評価もあるようです。