前回は、地球と星との距離の測り方をご紹介させて頂きました。「年周視差法」によって、相当数の天体の距離が判明されて来たんですね。
では、星の重さ。。。即ち、「質量」っていうのはどうやって測っているのでしょうか?
遠い星。まさか、体重計が有るわけでもなく、その星の石が有るわけでもなく。。。一体、何を参考にして計算しているのでしょうか?
今回は、「遠い星の質量を求め方」をご紹介致します。
◎ 遠い星の質量を求める
遠い星を年周視差法により距離を測定。。。
もちろん、この方法で地球と星との距離、星と星との距離などを測定することができます。しかし、それだけでは無く、実は、恒星の重さ(質量)も比較的に簡単に判ってしまうこともあるそうなのです。それは、恒星のような大きな星には重力というものがあり、「その重力の大きさが観測できるならばその星の質量がわかる。」という話がありました。
もちろん!条件付きなんですが。。。
その条件とは、まず、宇宙空間にその星がポツンとあるだけでは重力の測定は出来ません。重力などを観測するには必ず「力を及ぼす相手が必要」で、その相手をもとに計測することによって、重力を測定することが可能になるそうなのです。
たとえば、恒星のまわりを他の惑星が回っていたり、恒星同士がお互いのまわりを回っていたりするという条件などがあった場合においては質量が計算できる!ということになるようですね。質量を測りたい恒星と惑星との距離や惑星が公転するスピードなどを計測することができれば中心にある恒星の重力が計算でるということであり、その公転するスピードが速ければ速いほど恒星の重力が強いということになります。そこから、質量を割り出しているということになるのです。
ですので、質量を計算するには、恒星の方角を測定する。→ 恒星までの距離を算出する。→ その数値を使って質量を計算する。
まあ、簡単に言うとこんな流れになるのでしょうか。。。
宇宙のいろいろな数値は数学とかなり関わりあっていると思いませんか?
宇宙の謎解き=数学の謎解き。まさに、そんなイメージが私の頭の中に湧いてきました。