「滝の観音」後編です。。。
門をくぐり「滝の観音」の境内へ向かって足を進めてみると、まず、最初に階段の上にまたがるようにある木が目に入ります。
この木は、伏樹門(ふしぎもん)厳檀(いづかし)の古木で門になっているらしい。これは、「弘法大師の加持祈祷があるから、この門を100回くぐれば、どのような脳病もなおる。ゆえに不思議門とも言う」と説明されています。
なぜにそのような言われになったのかは私には解りませんでしたが、なんとなく5回ほどくぐってみました。少しは頭がよくなりましたかねぇ~。
その門をくぐってさらに進むと、仁王さんが両脇に構える山門がありました。山門には「長瀧山」と書かれた山号額が飾ってありました。そして、その門の奥に見えるのが本堂です。また、至る所に石仏があります。その石仏にも色々な表情があるんですね。その表情を見て回るのも楽しいものです。
その山門をくぐると、左手に鐘撞堂がありました。その鐘撞堂の前に、4体の石仏。まるで、お前は誰だ!なんて見られているような気がしましたね。でも、かなり年代物でしょうね。ここにある石仏達は。。。
その鐘撞堂の奥には、これまた苔で覆われた石橋が。。。
いや~、綺麗ですね。苔が太陽の光にあたって緑に輝いています。人里ならぬ!って感じがいいですね。
そして、本堂です。
この本堂、唐商許登授建立とされていて、唐風をそのままに蛇腹天井を庇の下に残す、県指定文化財なのだそうです。まあ、何度か改修はされているそうなのですが、見た目にも歴史がありそうな雰囲気があります。
あ!そこで、忘れてはいけない?拝観料!を賽銭箱に投入!そして、お参り。。。
入り口のところに、拝観(管理)料が、大人200円、子供100円となっていて、この「お賽銭箱に入れ。。。」と書かれておりました。
本堂の右手から回り込むように進むと!
ありました!これが観音の滝です。
この滝が、弘法大師が大悲示現の霊地であると行を行い、水観音の梵字を、懸崖に記されたと伝える場所なんです。
水量が多い訳でもなく、滝幅が広い訳でもなく、高さとしては約30mぐらい。
しかし、雰囲気はありますね。滝の周りにはこれまた苔に覆われた作られたのがいつの時代なのかよく解らないような石垣がなんとなくこの地が霊地であることを知らしめているような感じがしました。
滝の音。川のせせらぎ。。。
その音を耳にしながら、ゆっくりと時が過ぎていく。そんなひと時を過ごすことができました。また、ゆっくりと訪れてみたいと思います。