長崎市平間町にある長瀧山霊源院。通称「滝の観音」と呼ばれ、県指定「名勝文化財」となっています。
この「滝の観音」がある場所は、国道34号線からだと、長崎自動車道の橋げたが横切る付近に滝の観音入り口という交差点から入り、県道45号線を川平方面へ。長崎バイパスの間の瀬ICとのちょうど中間地点ぐらいにあります。入り口には大きな看板がありますので誰でも解ると思います。
私も、「滝の観音」に伺ったのは高校生のとき以来、約30年ぶりでした。この滝の観音には、県高総体の前に、精神統一とかなんとか監督から言われ、ここにある洗心道場なるもので座禅を。。。そのお陰で?県高総体では優勝することが出来た???なんて思い出があります。その当時と今も殆ど変わってなかったですね。懐かしい。。。
まあ、余談はこれぐらいにして、今日は「滝の観音」をご紹介いたします。
◎ 滝の観音(長瀧山霊源院)
この滝の観音(正式名称:長瀧山霊源院)は黄檗宗の禅寺で、弘法大師との所縁があり、日本最古の霊場とも言われているようです。
『滝の観音小縁起』によると。。。
西暦806年に弘法大師が唐での留学を終えて帰朝のついでにこの地を訪れ、滝を見て「大悲示現の霊地なり」と親しく加持の妙法を修され、そして、水観音の梵字を懸崖に記され、末代衆生のために結縁なされたと古書は伝えているそうで、その梵字は、今もなお霊瀑中央の水苔深いところに後を留めているそうです。
万治2年(1659)には唐僧の設立した禅寺があったそうで、寛文7年(1667)唐商許登授が観音堂を設立。その時に、中国伝来の魚籃(ぎょらん)観音像を本尊として納めています。元禄4年(1691)には領主であった諫早公から山林の寄進があり、諫早家祈願所として被護を受けていたそうです。
境内には岩壁に彫られた十八羅漢をはじめ多くの石仏石像があり、その石仏はなんと、元禄~宝永年間(1688~1710)の作なんだそうです。確かに、その石仏石像を見ていると、その長き時代を感じることができますね。
次回は、「滝の観音」の滝や境内などをご紹介致します。これって反則ですかねぇ~(笑)