「糠(ぬか)に釘」というと、「糠に釘を打つように、なんの手ごたえも無く、効き目がない!」ってことを表しているのですが、今回、ご紹介するのはそのことわざに似たような言葉なんですが、「糠に針」でございます。
最近、針仕事をする女性の方も大分減りました。まあ、ミシンの普及が大きな原因ですが、ちょっとしたボタン付けぐらいでしょうか?雑巾を縫うのもミシン!なんて方も多いのでは。。。「え?雑巾は買う?」なるほど!もう、そこまでなってますか!
私の感覚で申し訳ないですが、最近は、針と糸を持ち歩かない若い女性の方も多いような気がします。さらに、縫えない女性もタマに見かけます。昔は、みんな女性の方はハンドバッグの中などに持っていた針と糸。ボタンが取れかかっていると、「貸して!縫ったげる!」なんて、お優しいお言葉。。。遠い昔話でしょうかねぇ~。そんなことを言うと「糠に釘」って言われそうです。
で?今回の「糠に釘」というのは、実は「針の保存のやり方」なのです。昔は、針は糠を入れた針刺しに刺しておいたんだそうで、糠が含んでいる脂肪分が針に皮膜を作って錆びを防止してくれる働きがあったからなんだそうです。効果が無いことをたとえて糠に釘といいますが、実際は、糠に針。さび止めに効果があった!ということなんですね。
まあ、糠なんて最近、ご家庭にはあまりないので、その代わりに、古くなったセーターなんかの一部分を適当な大きさに刻んで、それをセーターの切れ端なんかで包み込み、球状にしたものに針をさしても錆び止めの効果があるそうです。セーターの毛糸にも脂肪分が含まれているからなんだそうです。皆さん!試してみてはいかがでしょうかねぇ~?