昨日からの続きです。(前記事は右関連リンクから)
「Club Peugeot Nagasaki 走行会 in 平戸」
PM 1:00
道の駅「生月大橋」で休憩をとった後、次なる目的地『獅子町』に向かいました。
美しい海。美しい砂浜。そこにあるのは、その自然たっぷりの海水から塩を作っている『塩炊き屋』さんです。
今回の走行会の目玉イベント!獅子町にある塩炊き屋さんによる「天然の塩作り体験」でございます。塩作り体験は現在やっていないとのことだったのですが、快くお受け頂きまして本当ににありがとうございました。
施設で作るより、自然に囲まれて作るというのは凄く雰囲気もあり、天然の塩を作ってるんだぞ~!ってな感じになります。やっぱり、塩作りは砂浜でやるのが雰囲気があって最高ですね。
PM 1:20 獅子町
往路:最終目的地「塩炊き屋」さんに到着です。
ここは、お名前の通り、天然の塩作りを行っている所で、皆さんに天然塩を作る体験学習(笑)をして頂きました。
*塩炊き屋さんのプロフィール?
この塩炊き屋さんの今井さんは、長野県のご出身だとか。塩を作る為に全国の海水を見て回り、この平戸市「獅子町」にたどり着いたとのこと。塩炊き屋さんがあるこの砂浜にある家。もともとは竹藪だったんだそうで、その竹藪をなんと!自分で切り開き、さらに自分でこの家(工場?)を建て、塩作りを始めたそうです。
天然塩を作るには、海水が綺麗であることはもちろん、植林ではなく、自然の木に囲まれていること。砂浜(海を綺麗にしてくれる浄化作用がある)であること。また、岩場があり海藻などが豊富にあることなどなど。。たくさんの条件があるようです。そんな海水にコダワリを持った今井さんが選んだこの地で、天然塩を作っておられます。思わず、話に夢中になって聞いていました。塩を作るのがこんなに奥が深いとは。。。感動でした。
さあ!いよいよ塩作りです。とは言っても、最終工程の一番面白いところでしょうか?(笑)
まずは、炭で火をおこします。下の方に小さい炭を。上には大きい炭を。。。
火がおきたら、濃くなった海水の入った鍋を上にのせます。すると、何やら浮いてきました。最初に浮いてくるのがカルシウムなんだそうです。そして次に浮いて来たのが一番塩。それからさらにグツグツ似ていくと、出てきました!塩が!ドッサリと!
塩が下で焦げないように柄杓でかき回します。かきまわせばかき回すほど、キメの細かい塩になるそうな。。。皆頑張ってかき回してました。
そして、皆さんのライバル心に火がともり、誰の作った塩が一番よくできるか!なんて競い合いながら、和気あいあい頑張っておられました。
塩作りの合間に、今井さんから塩田の前や実際に塩を作っている窯の前で、いろいろな塩作りのお話をして頂きました。皆さん、感心ばかりをしておりました。もちろん!私もですが。。。
ここは、汲み上げた海水の塩分の濃度を上げる塩田。海水の約7倍の濃さになるまで行うようです。
また、当然、天然塩ですので、春・夏・秋・冬。。四季折々で海水の状態が違います。その中で、一番良い海水は?と聞いてみたら、「春」なんだそうで、その中でも良い海水の状態になるのは1ヶ月に2~3日なんだそうです。その時に、この塩炊き屋さんでは約30トンもの海水をくみ上げ、タンクに入れ作るそうです。
そんなコダワリも凄い!流石、塩作りのプロでございます。
塩炊き窯でのご説明。にがりなども見せて頂きました。皆さん食い入るように聞いておられました。また、今井さんの説明が面白いんですよね。人の良さがにじみ出るお話でした。
塩作りの途中で。。。誰ですかねぇ~(笑)
ちょっと微笑ましいショットです。
としている間に、水分が蒸発して塩がドンドン出てきています。凄い!こんなに出てくるもんなんですか?
さらに、黄色い液体のようなものが。。。
これが、「にがり」なんですね。にがりとはよく言ったもんで、舐めてみると「うゎ~!」っていうぐらい強烈に苦い!皆で大笑いしておりました。
ここから何処まで煮詰めるか?でにがりが結晶化して塩に入り込む量が決まります。煮詰めれば煮詰めるほど苦みの利いた塩になるとか。どれくらいが良いんですか?なんて聞いてみたら、「お好みですよ!」なんて答えが。。。。(笑)
そして、最後の行程でしょうか。。。
炊いてきたお鍋をガーゼの上で濾します。すると、塩がのこります。にがりと塩の分離でしょうか。本来だったら、そのまま自然に濾すそうなんですが、今回は体験ということで、脱水機で濾すことに。。
どんな塩が出来るのでしょうか?皆さん、ハラハラドキドキです。
混ぜ方で、キメの細かさが皆さん微妙に違います。そして、煮込んだ時間?によっても、また味が違いました。凄い!でも、どれもこれもたいへん美味しい塩の完成です。誰のが一番美味しいのか?なんて皆さんで塩の味見をして回ったり。。。本当に楽しかったですね。(もちろん!作ったお塩はお持ち帰りでございます。)
実は、わたくし。。皆さんの鍋の中の塩の状態を見て、今井さんがちゃんと脱水機で脱水する時間を調節しているのに気付いてしまいました(爆)
脱水する前の塩と脱水してからの塩をなめてみると、確かに苦みが全く違います。どちらもそうなんですが、塩が甘いのです。そしてコクがある。普通の塩化ナトリウムの塩とは全く違って、美味しい!って誰もが驚くぐらいに違う!
で?どの塩が一番美味しいのでしょうか?なんて今井さんに聞いてみました。すると、「ご自分で作られた塩が一番美味しいですよ!」なんて洒落たお答を頂きました。(誉)
PM 3:30
塩作りに堪能した後は、長崎を目指して帰ります。根獅子町~紐差、そして三川港を抜けて、千里が浜へ!
PM 4:00
千里が浜で一旦、集合!
ここで、今回のCPN走行会in平戸は一時解散です。帰りは各自、おのおののペースで。
平戸市内をこれから探索するもよし!佐世保を回って帰るもよし!皆さんそれぞれにお任せいたしました。
最後の挨拶をさせて頂いた際の拍手を頂いたのは大変嬉しかったですね。
*スタッフ後記
日帰り走行会と致しましては、一般道をかなり長距離で走るルートとなりました。お疲れになられたことと思います。しかしながら、今回も事故もなく終えることが出来ましたことをスタッフ一同、感謝致します。また、私どもスタッフの多々至らぬ点も多かったと思いますが、何卒、お許しくださいませ。
また、当日、翌日とお電話、メール、ブログでのコメントなどをたくさん頂きました。皆さんからの労いのお言葉の数々。本当に有難うございました。
CPN走行会の次回開催予定は11月でございます。また、皆様と一緒に走ることが出来ます様、私どもと致しましても、今まで以上に楽しんで頂ける企画を考えますのでよろしくお願い致します。
走行会にご参加して頂いた皆様、本当にお疲れさまでした。
Club Peugeot Nagasaki 事務局
スタッフ一同
*今回、ご紹介させて頂いた「塩炊き屋」さんでの塩作り体験は、現在、行っていないそうです。ご夫婦2人で塩作りをされているそうなので、手が回らないそうです。私どもと致しまして、そんな「塩炊き屋」さんを考慮し、ご連絡先等を控えさせて頂いております。何卒、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。