鷹島肥前大橋を渡るとすぐに道の駅「鷹ら島」があります。そして、さらに道を進んでいると「鷹島海中ダム」という標識がありました。
『海中ダム???』海の中にダムでもあるんですか?
この道から僅か数キロしかないとのことなので、ちょっと立ち寄ってみることにしました。
◎ 日本初・海に浮かぶ「鷹島海中ダム」
このダムは入江を仕切ってそこをダムにしたという本当に珍しいダムです。この海中ダムはというと、なんと日本初なんだそうです。この鷹島町は昔から水不足に悩まされていたそうで、農民は安土。桃山時代から「六本幟」と呼ばれる雨乞い踊りを行っていたとのこと。そんな農業の背景によって、畑地帯総合整備事業に着手。そして、この「日本初の海に浮かぶ鷹島海中ダム」の築造を行い農業用水の確保できるようになったことにより、念願の安定した農業用水の供給ができるようになっています。
このダムは、昭和60年に計画され平成6年に完成。堤で入江を仕切り、流入してくる水を溜めることにより、水面が海水より上へと高低差をつけ、さらに比重差により海水の塩分を沈殿させ、堤体下部に設けた除塩暗渠から、沈殿した塩分の濃い低層の貯留水を海へ放流。そうすることによって淡水化するといった方法がとられました。また、このダム湖周辺は、展望所をはじめ周辺は遊歩道や公園もあり、ダムの周りはよいジョギングコースにもなっています。
堤高:29.9m(天端標高9.9m)、堤頂長:129.0m、堤頂幅:4.0m、締切型式:コンクリート重力式
ダムと港。ダムに描かれた絵。そして、漁船、そして、鷹島肥前大橋。。。
なかなかこんな風景は見ることができませんよね。見ていてなんとなく不思議な感じがしました。
鷹島に行った際は、ちょっと寄り道してみませんか?