久々のライオンの夜空シリーズです。
月。どうして月があるのか?という疑問に大しては一般的にはジャイアントインパクト説が最も有力であると考えられています。これは、地球がまだ出来て間も無い頃、火星ほどの大きさの星がぶつかって出来たという説です。
もし、この説が正しいとすると、この時に星がぶつからなかったらどうなっていたのでしょうか?
今回は、「もし、月が無かったら?」を考えてみようと思います。
月が無かったら、まず考えつくのが「海の潮の満ち引き」ですよね。
その満ち引きを潮汐力なんていいますが、月が無かったら現在のような潮の満ち引きは太陽の引力だけなので、現在のような満ち引きは起きることはありません。まあ、月が出来た当初は潮の満ち引きは約50mもあったそうですが。。。
この潮の満ち引きは、生命の誕生、進化に大きく影響していると言われていますので、人間どころか生命の誕生すらなかったかもしれません。
月が無かった場合をスーパーコンピューターで計算した方がいるようです。
「月が無い地球は自転軸が安定しない」という結果が出たそうです。これがどういった影響を与えるかというと、機構の大変動が頻繁に起こるそうなんです。時点速度も速く、一日が4時間程度になり、地球全体が暴風雨であろうということで、もし生命が生まれていたとしても、生きていく為には、かなり難しい環境になっていただろうと考えられています。
一方、もし月が無かったら、火山活動は激減するだろうと言われています。これは、火山活動を引き起こす原因は、月の重力によるものだという説があります。
月が地球に顔を見せている面は火山活動が活発で溶岩や火山灰などにより、比較的なだらかな地形となっていますが、月の裏側は火山活動がほとんど無い為、いくつもの隕石の衝突によってボコボコしているままになっています。月にとっては地球を向いている面において、地球の重力が月の火山活動を活発にさせていると考えられます。そのなだらかになったところをがウサギに見えたりしているんです。
まあ、何はともあれ、「もし、月が無かったら」人類が生まれることも無かっただろうし、狼男が満月に変身することも出来なかったということになりますねぇ~。(笑)
本当に私たち生命が地球に存在しているのは、月の存在だけではありまえん。それは、とんでもない奇跡の重なりが生み出したものなのです。
月の衝突はもちろんのこと、太陽との絶妙の距離にあることや大気の存在、磁力の存在などさまざまな偶然が重なり合って出来た地球上の生命なのです。このどれひとつとっても、生命の誕生は無かったのではないでしょうか。。。