踏切でのトラブル。前方道路の空きがないのに無理に進入して閉じ込められたり、踏切が鳴っているのに無理に進入したり、脱輪やエンストで踏切内で立ち往生。。。
考えただけでもゾッとする光景ですね。
このような事態(トラブル)になった時には、事故に繋げないようにしなければなりません。トラブル後の対処ミスにより多くの人命を事故に巻き込む事になりますので。。。
その他にも、交通機関のダイヤを乱すというだけではなく、列車側に死者が出た場合、列車が大破した場合、後続の特急に2時間以上の遅れが出た場合、振替輸送を実施した場合などなど状況に応じて鉄道会社から莫大な額の損害賠償請求を受けることもあります。
かりに、もしその様な状況になってしまった時は、一体、どんな対処をすればよいのでしょうか?
今日は、踏切で動けなくなった場合のトラブルの対処方を考えてみようと思います。
①エンストした場合
a、すぐにエンジンを掛けなおして踏切から出る。
・AT車はシフトチェンジ!NもしくはPでないとキーを回してもエンジンがかかりません。慌てないで!
b、エンジンが掛らない!
・MT車であれば、ローもしくはバックにギアを入れ、クラッチペダルから足を離し、クルマのキーを回し、セルモーターで脱出。
・AT車の場合はギアをNにして、クルマを人力で押して出る。周りの人に助けを呼んで押してもらうというのもあります。遮断機が下りた状態でも、遮断機のバーは押せば動きます。
C、a/bを試してどうにもならない時は!
迷わず!踏切の非常ボタンを押しましょう!
列車に止まってもらうしかありません。早めに押さないといけません。列車が来てしまうと列車は急には止まれません。
②脱輪してしまった場合
すぐに脱出できないと判断したら、踏切の非常ボタンを速やかに押して列車停止の処置をとります。田舎での踏切など非常ボタンが無いところでは、クルマに常備されている発煙筒を線路内で炊いたり、赤いランプや赤い布を列車に向かって振ったり、踏切側にある非常時の連絡先に電話したりして、何としてでも早く列車に知らせて止まってもらうしかありません。
・非常ボタンを押す手順
片側にしか非常ボタンが無い場合もあります。日頃、よく通る踏切では場所を確認しておくのも良いでしょう。強くボタンを押すと、非常灯が赤く点滅します。さらに非常ボタンの下に書いてある連絡先に電話。どこの踏切なのかを伝えます。場所がよく解らない時は踏切横のボックスに◎◎踏切とか書いてあるようです。
ちなみに、非常時以外に列車を止めるような事をすると法令により罰せられます。
まあ、踏切でもしも!に出会ってしまった場合、落ち着いて対処を確実に行うことが大切ですね。この「落ち着いて」というのが、どの非常時にも大切なことなんですが。。。