人から話を聞いたりして、自分の思い違いや、自分の知らなかったことを聞いたりすると、『目から鱗が落ちる!』と言いますよね。
目から鱗?
もともと目にはウロコなんて存在しないじゃないですか?なぜ、目から鱗が!なんて言葉が生まれたのでしょうか。。。
なんとも不思議な表現。考えれば考えるほど解らなくなってきます。現在だったら、めからコンタクトが落ちる!なんていうのなら解りますが。。。
しかし、これなら、反対の意味になりそうですね。見えていたものが見えなくなるということで。。。(笑)
今回は「目からウロコが落ちる」をご紹介します。
いろいろと調べていると、この語源はなんと「聖書」から来た!という話がありました。
新約聖書の「使途行伝」第9章で、イエスの弟子が目の見えない人を治すという場面があるそうで、「ただちに彼の目よりウロコのごときもの落ちて見ることを得」と表現されたものがあるそうです。その表現を聖書的に意味を考えてみると、目が見えるようになったということだけではなく、「今まで迷っていた人が自分の過ちに気付き、悟りを開いた!」なんて意味になるようです。
ということは、この悟りを開いた!という意味と目からウロコのようなものがとれた時のパッと急に明るく見えるようになった!という意味が重ね合わされ、現在においては「目からウロコ」なんて言葉と意味になっていると考えて良さそうです。でも、そうなると、いつ頃のからこの言葉が使われるようになったのか?なんて思いますよね。
聖書を使ってということですので、時代は案外新しく、明治時代以降であると言われているようです。結構、この言葉って新しいんですね。
私は、昔、透明なものといったらウロコが手短にあって、それを目の前において先を見ようとしても曇って見えないですが、そのウロコを外すとパッと見えるようになる。そこから来たのかと今まで思っておりました。まさに、「聖書から来た!」というのは『目からウロコ』でした!(笑)