レーザー光線と聞くとアニメやSFXの世界での光を思い出す方もいると思います。
実際に、レーザー光線の威力はというと、ダイヤモンドでさえもこの光でカットすることができます。その他にも身近にたくさんありますよね。マウスやプリンターなど用途も様々。
そこで、ふと疑問。光を当てるだけで、なぜ物が切れるのでしょうか。。。
不思議に思いませんか?
今回は「レーザー光線でなぜ物が切れるのか?」を考えてみます。
まあ、簡単に言うと虫眼鏡で太陽光を集めて一点に集中させて紙に当てると紙が燃えだす!って実験を小学校の頃にやったことがあると思います。それと、レーザー光線は同じような考え方なんですね。ですので、レーザー光線は、光の力を人工的に集約させたものと言えます。
レーザー光線の力はというと、太陽光を虫眼鏡で集めた時の1億倍以上と言われているようです。その為、鋼鉄はもちろんのことダイヤモンドに至るまでカットすることができるんですね。
光とは原子から放出されるエネルギーの波のことで、この波は通常においては長さや高さがバラバラの状態で放出されているそうです。その長さや高さがバラバラの状態を集めてみてもさほど力をもたないそうなんですが、その波の長さや高さを合わせ、一点に集中させることで強力な力となるのです。その強力な力で鋼鉄やダイヤモンドなんかを切断することが出来るようになるんですね。
その他には、レーザー光線の用途としては大きく2つに分けることができます。
一つ目は、先ほど述べた光の力を熱源として利用するやり方。何もカットだけではなく、細工ものやいろいろな加工ができる溶接機、医療用の電気メスなんかもあります。
そして、二つ目は、真っ直ぐ遠くまで伝わるという性質を生かした使い方。光ファイバーの光通信やレーザーポインターなどの分野です。
このレーザーは20世紀の大発明と言われ、1958年チャールズ・タウンズという人がこの理論を発表したそうなんですが、1960年セオドア・メイマンという人が、このタウンズ氏の理論をルビーを使って発明しています。そして、1964年にタウンズ氏はノーベル物理学賞を受賞しています。
まあ、なにはともあれ、光の力。恐るべし。。。ですね。