地球が太陽の周りを回っているという地動説。今では当たり前のこのことなんですが、昔の人は天動説。すなわち空が動いていると考えていたという話は誰もが知っていることですよね。
その地動説を最初に唱えたとされるガリレオ・ガリレイ。なぜ、天動説が常識の時代に、この地動説を考えたのでしょうか?
今年最初の「らいおんの夜空シリーズ」では、ガリレオ・ガリレイの地動説の発見に迫ります。
その昔、「天動説」が常識と考えられていた時代から16世紀にはいるともしかして地球が動いていると考える人がチラホラ現れ出しました。代表的な方は天文学者のコペルニクスでしょう。そして、17世紀初頭にはイタリアの天文学者であるガリレオ・ガリレイも地動説に関心を持ち始めたといわれています。
そこで、望遠鏡を開発していたガリレオはその望遠鏡で宇宙の観察をいろいろと始めています。
その観察により、木星に4つの衛星があることを発見。その衛星を観測するたびに位置が変わるのを見つけ、もしかしたらこの4つの衛星は木星の周りを回っているのではないかと考えたそうです。さらに観測を続け、12年の周期で4つの衛星とともに太陽の周りを回っているのを発見したのです。
そこから、地球も木星と同じように太陽の周りを回っているという確信を得たそうでうす。また、ガリレオは金星の満ち欠けを発見。そのことにより、地球と金星との距離が変化していることもわかり、また、太陽においても黒点の位置変化により自転しているという地動説を証明するいくつかの証拠を発見したのです。
この地動説を唱えたことにより、当時、キリスト教からすれば天動説。その為、教皇庁により宗教裁判にかけられてしまったそうです。しかし、約350年の時を経て、この裁判が誤りだったということを1992年にヨハネパウロ2世が認めています。また、この木星にあるガリレオが発見したという4つの衛星(イオ・エウロパ・ガニメデ・カリスト)はガリレオ衛星と呼ばれています。
ガリレオ。当時、天動説が常識だった時代に教皇庁に処罰されようと貫いた真実。今の時代、何が常識で何が非常識なのか。。。
私たちも今の時代、今までの常識に捉われない「新しい発想」が必要なのかもしれませんね。
新年早々、そんなことを考えてしまいました。