花魁(おいらん)は、ご存じの通り、遊女の世界での位でもちろん頂点と言えるトップスター。花魁道中という顔見世パレードなんかもあったりします。
花魁と遊ぶには今で言うとどれくらいお金がかかったのでしょうか?今で言うと、一晩で数十万といわれています。さらに!誰でもお金を出せば良いって訳ではなく、それなりの人の紹介が無ければ座敷に呼ぶことも出来なかったとか。
京都の「一見さんはお断りどすぇ~」っていうのと同じですね。
で?もし、座敷にうまく呼べたとしてもこれからが大変だったみたいです。
花魁はとっても偉くて、花魁が上座、客が下座に座るという徹底ぶりだったそうです。
さらに!初めての場合は、花魁と話をすることも出来ず、2回目になってやっと話すことが許されたそうなんです。
それから、3回目にようやく床入り!っていうのがルール。まあ、うまくいっても最低、百万は必要だった!なんてことでしょうか。しかしこれも「花魁がOK!」って言わなければ叶わない夢。花魁が気に入らなければ1回の逢瀬となってしまったそうです。選ぶ権利はお客側にはなく、花魁にあったということですね。また、花魁と遊ぶには、かなりの経済力と人としての器がないと無理だったみたいです。こりゃ~一般人には叶わぬ夢だったんでしょうね。流石!遊びの大スター!って感じです。
ところで、花魁(おいらん)という言葉はどこからきたのでしょうか?
もともと花魁の妹分である女郎、高級遊女達の付き人である「禿(かむろ)」たちが「姉女郎」にあたる花魁のことを「おいらの姉さん」などと言っていたそうです。それがいつしか「おいら」になってそこから「おいらん(花魁)」と呼ばれるようになったとのことです。まあ、落語では「キツネは尾っぽを使って人を騙すが、花魁は尾っぽが無くても男を騙す!」なんてところから「尾要らん!」って名前がついたという話がありました。どちらかと言うと落語の方が的を得ているような気がするのは私だけでしょうか(笑)