『辛子明太子』は博多の名産品であることは皆さんご承知の通りですね。
アツアツの炊きたてご飯の上に乗っけて食べたり、スパゲティーに混ぜたり、ちょっと火であぶってお酒のつまみとして頂いたり。。。
その食べ方はいろいろありますが、とにかく美味しくて私も大好きです!博多に住んでた頃は近くの「ふくさ屋」さんのお店でしょっちゅう買わせて頂いておりました。
ところで、この明太子の原料はご存知ですか?
『スケトウダラの卵巣』ですよね。明太子は、その卵巣をトウガラシの効いた調味出汁に浸してつくるあれるんですが、そこで、ちょっと考えてみてください。九州近海でスケトウダラという魚は獲れません。スケトウダラは北の海の魚です。
なぜ?スケトウダラの獲れない九州博多の名産となっているのでしょうか?さらに、なぜ発祥の地なんでしょうか?北海道なら話がわかるのですが。。。
そんな訳で、今回は【辛子明太子のルーツを探る】ってな感じで調べてみることにしました。
◎ 辛子明太子と博多
原料となるスケトウダラは北の海の魚です。しかし、その魚が獲れない九州博多が辛子明太子の発祥の地となっています。なぜ、このようになったのかというと、この食品のルーツを考える必要があります。まず、辛子明太子を見た時に、恐らく大多数の人は韓国を思い浮かべますよね。まさに正解です。辛子明太子は太平洋戦争による日本の敗戦後に朝鮮半島から博多に引き揚げて来た人が、かの地の食品をヒントとして開発し販売したものなのです。ですから、明太子の原料であるスケトウダラが原産って訳ではないのです。
◎ 明太子
明太子という名前はどうやって生まれたのでしょうか?『子』という字は、簡単に予測がつきますよね。卵巣とか卵という意味を指しています。では、『明太』は?というと、スケトウダラの韓国名を漢字で書いたものなんです。ですから、「スケトウダラの卵」で、明太子ということとなり、「そんままたい!(そのままですね)」と言えますね。
この明太は、韓国では「ミョンテ」と読むそうで、ミョンテコ?あれ?日本語と合わせてもミョンタイ?あれ?「メンタイにならんじゃなかですか?笑」
いやいや、これには訳があったようです。博多から見た韓国で一番近い韓国の玄関とも言える町は釜山という韓国第二の都市。その地方で明太の方言での呼び方が「メンテ」なんだそうです。これで繋がりました。
なにはともあれ、私達がおいしく頂く辛子明太子のルーツは韓国にありました。