日本三大珍味というと、『カラスミ(唐墨)』『ウニ(海栗)』『コノワタ(海鼠腸)』ですよね。日本酒を飲んでいる時にはピッタリのつまみです。
主原料?は、それぞれ「カラスミ→ボラの卵」「ウニ(説明いらない?)」「コノワタ→ナマコの腸の塩辛」です。
ちなみに世界三大珍味はご存じの通り「キャビア」「トリュフ」「フォアグラ」とされています。
まあ、それぞれに独特なものがありますが、お酒のつまみとして考えると、たしかにそれぞれがそれぞれの国のお酒にマッチしているように思えます。日本三大珍味を頂く時には、ワインは流石に合わないですよね。日本酒にはピッタリなんですが。。。そんな感じで、三大珍味って考えられているかなぁ~って思ってしまいます。
ところで、長崎名産でもある「カラスミ」は、ボラの卵であることは長崎っ子であればご存じのところです。そのボラは五島列島のボラが最上であるとされているのだそうです。(私の故郷は五島ですが知りませんでした。笑)
カラスミは、ボラの卵巣を塩漬けにし、天日乾燥と塩抜きを繰り返しながら独特の形にしていきます。それが中国の墨ににている!っていうところから「唐墨」と名づけられたとか。。。
かなり高価なもので、長崎名産と言えども私たちもあまり口にすることが無いですよね。お値段も100グラム5千円~1万円ぐらいしますから。。。
ちなみに、香川県のカラスミは「ボラ」ではなく、「サワラ」を使ってつくるそうです。
ところで、日本にこのカラスミが伝来したのは、江戸時代初期頃だと言われています。伝来した地はもちろん「長崎」です。まあ、その前に豊臣秀吉が食べた!なんて文献もあるようです。
中国から伝来した当時はサワラの卵巣でつくられていたそうで、1675年(延宝3年)に高野勇助という人が野母崎あたりでよく獲れるボラの卵巣を使って造ることを考えたんだそうで、それから、ボラの卵巣を使って現在の「からすみ」が出来たという話もあります。
まあ、いずれにしても、長崎の結婚式の料理には良く出されるカラスミ。日本酒のつまみとして味わってみてください。そうすると、あの独特な臭いや味がなんとも言えない美味しさに感じます。ビールだとちょっと?って気がするのは私だけでしょうか。。。