先日、ビールを飲んでいて、ふと気付いたことがあります。
ジュースなどは、概ね250ml、350ml、500ml、1Lなどの量が瓶に入っています。そこで、瓶ビールは?というと、大瓶の容量が633ml、中瓶が500ml、小瓶が334mlとなっていますよね。
何か瓶ビールの容量って、ちょっと変じゃありませんか?
どうして瓶ビールは中途半端な容量なんでしょうか?
今回は、この謎に迫ります!(笑)
まず、考えついたのが、昔の日本の単位!そこから来たのではないかと考えます。
しかし、調べてみると、1合は約180mlですので、2倍にしても小瓶の数量とは合いません。言うなれば約1.8合となります。ならば、大瓶は?というと、これまた約3.5合となります。
なんかちがう。。。
この考えはどうも間違いのようです。ならば!
そこで、いろいろな文献を調べてみることにしました。すると、この中途半端な容量は、ビールの日本での歴史に関係しているようなのです。
明治維新の頃に「富国強兵」という国策の為に、財源確保の目的で増税をすることになったそうで、そこで日本においても酒税なるものが導入されています。(今も昔もやっぱりココから?笑)その為か現在でも酒税を管理しているのは財務省(国税庁)なんだそうです。
その明治維新頃に作られた酒税も何度か改訂されながら、昭和15年(1940年)3月にビールにかかる税金(出荷量に応じて課税される)を「ビール税」に統一したそうでうす。当時の瓶ビールは大瓶と小瓶で出荷されていたそうで、その容量はメーカーによって微妙に異なっていたとか。そこで徴税関は、不公平にならないようにその容量を厳密に測ってみたそうです。すると、各メーカーの大瓶のうち最小の大瓶が633.1ml、最大の大瓶が643.992mlとなっていたそうなんです。ならば、その量を統一するには、一番小さな大瓶に合わせる方が小さな大瓶を無駄にしなくてもすむと考え昭和19年(1944年)に決定したそうです。
と言うことは、その時に役人が測った一番小さい容量の大瓶の数字を基準としたのが現在の便ビールの大瓶であり、小瓶であるそうです。その前からの数字をそのまま現在でも守っているので中途半端な容量になっているんですね。
え?中瓶?
ハイ!中瓶はあとから登場したサイズなのだそうで、その為、ちょうどキリが良い500mlという容量を持っていいるんですねぇ~。(笑)また、缶ビールも同様ですね。