スタッフブログ

長崎西海岸（国道202号線）を長崎方面から北上していくと、右手に茶色い煉瓦造りの教会（旧外海町黒崎）があります。その教会の入り口は、石を手で積み上げたような昔ながらの階段が出迎えてくれ、歴史の古さを感じ取ることができます。その教会が『カトリック黒崎教会』なのです。

外海町の言ったら、フランス人の『ド･ロ神父』ですよね。そのド･ロ神父とゆかりのあるこ『カトリック黒崎教会』をご紹介いたします。



カトリック黒崎教会（長崎県長崎市下黒崎町1356）

長崎西海岸 旧 外海町にあるこのカトリック黒崎教会は、隠れ切支丹の里としても知られています。また、遠藤周作の代表作である「沈黙」の舞台の一つとなったことでも有名でしょうか。

キリシタン文化の外海の象徴とも言われるこのロマネスク様式の堅強な赤レンガ造りのカトリック黒崎教会は、大正9年（1920年）にフランス人のド･ロ神父によって完成されました。

この黒崎教会の建設は、資金難などの中断などを経て、約23年もの歳月をかけて完成となっています。

その建設においては、信徒たちや子どもたちが煉瓦を運んだり、積み上げられたりと奉仕し、苦難に満ちた建設だったそうです。そう考えて、この教会へ登って行く時の石を並べて手作りで作られたような階段を見てみると、その時代のそんな時代背景を語りかけてくるような気がします。

今となっては、なんとも味があって温かみのあるように感じる階段なんですが。。。

また、この外海の地にキリスト教が布教されたのは1571年ということで、実にこの教会の出来る約50年も前のことなんだそうです。歴史の古さにも驚きますね。

この教会の内部は、ゴシック調。三廊式コウモリ天井と言うそうです。

確かにコウモリ傘のような味わいのある素晴らしいデザインですね。

また、その天井から伸びる柱やステンドガラスと窓の光など洗練されたとか風格とかいう言葉を超えた雰囲気が感じられました。

裏に回ってみました。煉瓦調のこの教会とどこかグラバー邸に似たステンドガラスが入った建物が、なんとなく異国情緒を感じます。

裏には広い駐車場もありますので、長崎西海岸線をドライブすることがあったら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか？そして、この時代、この土地、そして、ド･ロ神父のことなどを思いながら観てみるとなぜか心が落ち着いてくるような気がします。まさに、お勧めのスポットです。