うどんとラーメンの麺の違いは以前ご紹介しましたが。。。
今回は、
「そうめん」と「冷麦」の違いをご紹介してみようと思います。
どこがどう違うか?ご存じでしょうか?
細いのが「そうめん」で、平たく太いのが「冷麦」?
そうですね。なんとなく当っているような気もします。。。(笑)
本当にそれだけなんでしょうかねぇ~。
いつもの如く調べてみることにします。
素麺と冷麦。確かに、『細いのが素麺で太いのが冷麦である!』って見た目にはそう感じます。しかし、最近では、どちらも同じような大きさのものもあるようですねぇ~。
その他にも、何か違いがあるのでしょうか?
それは、素麺と冷麦は作り方が違う!
そうなんです。一般的な素麺と冷麦とでは、材料はほぼ同じなのですが、作り方が違うんです。
*素麺の一般的な作り方
素麺と言えば、昔から手延べ素麺なんて言いますよね。これは、腰の強い小麦粉に塩水を入れこねて、のばす時に綿実油やごま油を塗りながら時間をかけてねじり引き延ばして細く糸のようにしていくという作り方をします。
のばす時に植物油を塗るので、その油を抜くために一定時間ねかせます。その時に発酵熟成がなされます。
よく、そうめんは「1年ねかせたほうがおいしい!」なんて聞いたことがありませんか?こんなところからきているのだと思います。ちなみに、私の友人の家が素麺を作っている製麺所なんですが、2~3年ぐらいねかせて(もちろん湿度、温度管理等がなされている倉庫)出荷している商品もあります。ねかせることにより、独特の風味やコシがありのびたりしにくくなるそうです。
*冷麦の一般的な作り方
一般的に、冷麦は、機械製麺法というもので作られています。これは、素麺のように小麦粉に塩水を加えてこねるのですが、素麺とは違い、機械などでローラーで平たくのばします。そして、平たくのばした生地を切断して麺を作ります。ですので、特徴としては、コシがそうめんより弱く、そうめんより麺が柔らかい印象を受けます。素麺より、口当たりがよい麺ってことになるんでしょう。そこで、最近は手延べ冷麦なんてのも売られていますが。。。
*日本農林規格(JAS規格)での取り決め
JAS規格では、素麺と冷麦の境目は麺の幅で分けられているようです。ちなみに、素麺は30mm幅を26~30本に切ったものだそうで、冷麦は18~22本に切ったものだんだそうです。さらに、うどんはこれより大きいもの!ってことになるんですね。
ちなみに、中国から伝わった麺類。その日本初の麺である五島うどんでは、素麺のように作りますが、麺をのばす時は、五島名産の「つばき油」を使用しています。(ちょっとCMですかねぇ~。笑)ですので、五島うどんはのびにくく、コシがあるのです。都会では幻のうどん!なんていわれているんですよ!(オラが町の特産品自慢でした。笑)日本の麺類のルーツを感じるのは、私だけでしょうかねぇ~(笑)
おまけネタ。
そうめんに最近もあるんでしょうか?緑とか赤とかの入った素麺。
これは、冷麦に入れてみたところ、子供に大人気だったため、素麺にも入れるようになったそうです。だだ、それだけで、大した意味はありません。もちろん!当り!でもありませんよ!(笑)