予測。未来が解っていれば、失敗はしないのに。。。こんなことをよく考えてしまうものです。
「やってみないとわからない!」なんて言葉をよく耳にしますが、もし失敗したら?とかを考えるとなかなか実行できないものでもありますね。無理にやろうとしても、ギャンブルではいつか大失敗!ってなことで大きな損失を被る結果となってしまいます。
では、どうすれば良いのでしょうか?
今回の思考の自主トレでは、「シュミレーション」と「テストマーケティング」について、ご紹介してみたいと思います。
100%の成功確率。それは、誰でも無理な話です。しかし、成功確率を上げるということは、経営者や管理者の役割の1つだと言えるのではないでしょうか?
① シュミレーション
成功確率を上げるには、市場調査を行い「シュミレーション(模擬実験)」を行うという方法があります。たとえば、新規事業を立ち上げる場合においては、収支計画などをシュミレーションして、いろいろな代替え案をもとに成功確率が高いものを作成するという方法があります。また、価格設定や利益計画を変える場合においては、どのように変化するかをPCなどで予測してみるのも良い方法です。
もちろん!シュミレーションはあくまで机上の試算です。ですから、シュミレーションをしてみて無理な計画だと解っても会社の致命傷とはならず、改善のヒントをさらに推し進めて考えて行けばよいのです。実際に事を起こしてからでは取り返しのつかないことってありますよね。
ですから、シュミレーションを行う回数が多ければ多いほど、成功確率が上がる!ってことになるのです。
② プロトタイプ(試作品)
これは「少しだけやってみて判断する」という考え方です。いきなり大風呂敷を広げるようなことはせず、大失敗しない為にちょっとだけ!ってことですね。これは、新製品開発のときによく使われる手法で、プロトタイプを作って実用化段階で発生が予測されるさまざまな問題点を見つけ出すことにより、改善や計画をおこない、完成度を上げるという手法となります。これは、大量生産にすでに入ってしまった場合、それを変更するのにはたいへんなコストがかかりますので、プロトタイプで完成度を上げることで、そのコストを削減や防止するといったことを狙っています。
③ テストマーケティング
これは、全国販売などを行う前に、ちょっとした一部の特定地域で販売してみて、どのような反響があったか?などのテストしてみるというやり方です。これは、全国で販売する際に、販売予測の精度を上げるのに役に立ちます。その他にも、顧客からの改善提案や要望など様々な情報を手に入れることができます。これにより、全国販売前に改善や施策など効果的に行うことができます。
結局のところ、いきなり「やってみる」というよりは、成功確率を上げてからやるのが大切で、それが時間的なロスを無くすことやコスト削減へと繋がるということなのです。その為には、「シュミレーションをとってみる」とか、「プロトタイプを作ってみる」とか、「テストマーケティングをやってみる」とかの模擬実験や将来予測をし、成功確率を上げることと、もう一つ大事な事である「大きな失敗を回避する」ということが会社経営に関しては不可欠と言えるのではないでしょうか?