一時期は大騒ぎしていた『オゾンホール』
最近のエコブーム?ではCO2がどうのこうのなんて話ばかりで、ほとんどオゾンホールのことに対して話題がないような気がするのは私だけでしょうか?
1980年代ごろから騒がれ始めたオゾン層の破壊は、当時エアコンなどで使われていたフロン12などが原因とされていました。そして、そのフロンガスに規制が入ったり(現在は、フロン134a)しています。しかし、オゾン層の破壊は現在、止まっているのでしょうか?
実際は、どうもそうではないようです。立派に現在の地球が抱える大きな問題として君臨しているようです。しかし、今の若い子たちはオゾンホールなんてことを知っているのでしょうかねぇ~。
ではなぜ?エコはCO2の一点だけに絞られたかのような報道しか報じられないのか疑問が残ります。政治的な匂いもしないではないような気がします。
と言う訳で、オゾンホールを今回取り上げてみます。
◎ オゾン層とオゾンホール
地球を取り囲む大気の中でも地球に近い位置にあるオゾンが作る層のことで、地球を紫外線の影響から守るバリアー的存在として、私たち生物にたいへん重要な役割を果たしています。
そのオゾン層の崩壊が、南極や北極の上空でオゾン濃度が急速に減っているのです。低濃度となったオゾン層が穴が開いたように見えるので、これが「オゾンホール」と言われているのです。
南極上空のオゾンホールは、普通、春から秋にかけて発達するそうです。しかし、1985年のイギリスの科学者であるジョセフ・ファーマンが発見して以来、このオゾンホールがどんどん大きくなってきているということなのです。1980年は327平方キロメートルの面積が、2008年には2,650平方キロメートルとなっていて、約30年の間に、9倍近くにも膨れ上がっているそうです。
◎ オゾンホールによる人体に対する影響
紫外線は、人間に悪影響があるのは皆さんご存じですよね。一般的に言われているのが、皮膚癌、白内障などがあります。
しかし、本当に恐ろしいのは、実は紫外線により、細胞に含まれている遺伝子が壊されて変異を起こすことで、人間に限らず動物や植物への影響、病原菌やウィルスの遺伝子の突然変異による病気の蔓延など様々なことが起こりうる予測不可能な影響が考えられるそうなのです。
こう考えると、最近のインフルエンザ・ウィルス問題はオゾンホールと関係がないと言い切れるのでしょうか?疑問と不安が残ります。
◎ オゾン層破壊の原因
オゾン層を破壊する原因としては、ご存じの通り、フロンガス。そのフロンガスは、1987年のモントリオール議定書によって採択されています。生産量、消費量を段階的に削減していくという内容でした。
排出されたフロンガスがオゾン層のところまで到達するには、約20年ほどかかるのだそうです。ということは、今現在!オゾン層に影響を及ぼしているのは、1989年頃に排出されたフロンガスということになります。ちょうど、モントリオール議定書が出来た頃のやつということになります。
今現在のオゾンホールは、まだまだ今後広がっていく可能性が高いということでした。
地球温暖化CO2の問題のみが大きく取りだたされている現在、このオゾンホールの問題も忘れてはならない環境問題だということを思い出してもらいたいと思います。