地球に現在の大気がなかったら、私たち人間は生きていくことができません。
この地球の大気。いったいどうやって出来たのでしょうか?他の太陽系の星とどう違うのでしょうか?
今回のライオンの夜空では、地球の大気の成り立ちをご紹介してみます。
地球や金星、火星などの地球型惑星は小さな天体やチリなどが集まって作られ、その小さな天体「微惑星」に水やガスが含まれていて、それが現在の大気の素となった!と考えられているようです。
その水やガスが含まれていた微惑星が一つに固まる際、高熱となり、水蒸気やガスを発生(火山の噴火の時のガスの噴出をイメージしてみたら解りやすいでしょうか?)し、地球の大気となるほどのガスを時間を掛けて放出したそうなのです。
地球誕生の時は、ドロドロに溶けた状態だったという話をご紹介したことがありますよね。
そして、地球が冷えて固まって?行く時に水蒸気が水となり海を作ったんですね。これが、海の誕生と言われています。そこには、太陽から地球の距離の偶然が作用していることは言うまでもありません。
では、地球以外の地球型惑星である水星以外の金星や火星の大気は、そのほとんどが二酸化炭素。しかし、地球の大気は約78%が窒素で、約21%が酸素。二酸化炭素は1パーセントにも満たない割合なのです。同じように形成されたはずなのに、なぜこうも違うのでしょうか?
それは、海の存在が不可欠だったようです。
地球も他の星と同じように二酸化炭素に覆われていたんだそうで、その二酸化炭素を海が吸収していきます。
そして、その海に二酸化炭素を消費する海の生物が生まれます。そして、「ストロマトライト」という光合成生物が繁殖。そのお陰で水中の二酸化炭素がどんどん酸素に変えられていったとの事。
やがて放出された酸素は大気中のアンモニアと反応し、窒素となる。そうしているうちに植物が生まれ、ますます二酸化炭素が無くなっていく。
どうですか?どんどん緑の地球になってくるように頭に浮かびませんか?
このサイクルが繰り返されて、現在の大気の成分になったんですね。