「山葵(わさび)」というと、鼻にツン!って来てしまいます。なぜ、鼻にツン!って来ちゃうんでしょうか?
「なぜ、ツンとくるのか?」というと、そもそもワサビは擦り下ろさなければ辛くならないそうなんですね。擦りおろすことによって、ワサビの細胞が壊され、ワサビに含まれる酵素の働きで辛味が出るのです。
最近は、パックの刺身にも生ワサビがついていますよね。それとか、チューブ式も多数売られています。私の小さい頃は、粉わさびを練って使ってたのが懐かしくさえ思えます。
ところで、本物のわさびが手に入った時の「ワサビのおろし方」はご存じでしょうか?
そのおろし方はというと。。。。。。
目の細かいおろし金を用意し、ワサビを直角に当てて輪を描くようにゆっくりとおろします。
このゆっくり!というのがコツでしょうか。ゆっくりおろすことにより、しっかり細胞が壊れ、酵素が十分に働くことができるのです。
このような酵素によって辛味がでる素材はほかにもあります。代表的なものと言えば、「大根」「からし」「にんにく」などです。大根おろしに酢を入れると辛味が和らぎます。これは、酵素が酢によって働きを抑えられたからなんだそうです。
また、この山葵の保管方法としては、濡れた新聞紙にくるんで冷蔵庫で保管すると1週間ぐらいは持ちます。
話は少し変わりますがTVでこんな実験があってました。
お寿司にワサビとからしを入れた寿司があり、どちらがワサビ入りのお寿司かを当てる!というもの。
やり方は、「鼻をつまんで食べる!」ってことなんです。
すると、どちらかわからなくなるようです。
それは、辛さなど味を脳が判断する時には、辛さは確かに「舌」で感じ脳に伝達されます。しかし、それだけでは無く、「鼻」つまり、匂いでも感じているのだそうです。ですから、舌と鼻で感じた情報をもとに、脳は「ワサビ」か「からし」かを判断しているそうなのです。ですので、匂いが遮断された状態で辛いものを食べると何の辛さなのかが判断できにくいそうなんですね。
私達が食べている食べ物の味は、匂いと味の両方で感じている!ということなんでしょうね。もう一つ重要な要素である視覚との3要素が一緒になって「食べる!を楽しむ」ということになるんでしょう。。。脳ってエライ!
こう考えてみると、風邪を引いて、鼻が詰まっている時の料理はおいしくない!味が判らない!てのも頷けますね。