いろいろなものを表すのに単位が使われていますよね。たとえば、km、s、kgなどなど。。。
日本では、世界単位系と言われる世界共通の単位を主に使用しています。
また、世界単位系というのは、しばしば略語:SI(フランス語での略:Le Système International d'Unités)とも言われます。これは、世界各国独自の単位がばらばらなので、それぞれの大きさを解り易く世界中で理解できるようにとのことが大きな理由です。
その世界単位系(SI)はというと、7つが定められています。その7つとは、・時間(S:秒)、・長さ(m:メートル)、・質量(kg:キログラム)、・電流(A:アンペア)、・熱力学温度(K:ケルビン)、・物質量(mol:モル)、・光度(cd:カンデラ)になります。
それぞれが、どのようにして決められたのかを調べてみても面白いでしょうね。
ところで、今回はその世界単位系の中には入っていない慣習的に用いられ、計量法で規定されている「ノット(knot:kt,kn)」をご紹介いたします。丁度帆船祭りがあったもんですから。。。(笑)
◎ ノット
ノットと言う単位はご存じの通り、航海や航空の速力などに用いられる単位です。ノットはどれくらいの速さなのか?というと、時速1.852km/hということになります。ちょうどこれが1海里(国際海里)と同じであり、緯度1分の平均の長さと同じになっています。ですので、地図上では非常にわかりやすいということで、船舶や航空機ではこの単位が使われているそうなんですね。
日本ではというと、日本の計量法では「航海又は航空に係る速さの計量」に限定して使用が認められています。
◎ なぜ、ノットという単位が生まれたのでしょうか?
ノットとは、日本語では漢字で「節」を指しますよね。まさに、その節が答えだったのです。
ノットの言葉の由来はというと、昔、船の速さを測るのに、等間隔に結んだ紐を水中に投げ入れて、砂時計が落ちきるまでその紐を流していたのです。その流していた紐に結び目を作り、その流れた分の紐の結び目(ノット)の数を数えて測っていた!というところから来ているらしいとのことでした。
この話は面白いですね。しかし、砂時計ってどれくらいの時間?紐の結び目がまさに1ノットの長さだったんでしょうかねぇ~。