6月と言えば、June bride(ジューンブライド)!6月の花嫁でしょうか?
その結婚式の時の「引き出物」で一昔前までは、タイの尾頭付き!なんて思い浮かべてました。食い意地がはってますかねぇ~。(笑)
今回は、June bride(ジューンブライド)にちなんで、引き出物についてご紹介いたします。(ちょっと強引ですか?笑)
鯛の尾頭付きが引き出物で出されたのは、七福神の恵比寿様が鯛を抱いているから縁起がよいとして出されていました。また、「めでたい!」という言葉から選ばれている!という話もあるようです。まあ、いずれにしても参加しているご家族に対してお土産という意味だけでなく、「慶事を分かち合ってください!」ということなのです。
では、この「引き出物」と言う言葉はいったいどこから来たのでしょうか?
その語源の発祥を調べてみると、なんと平安時代までも遡ることになるようです。この引き出物は、当時の貴族間で馬代(うましろ)と言って庭先に馬を引き出し、招いた客に披露してから贈るのが礼儀とされていたそうなんですね。なので、この庭先に引き出してから贈るという行為が「引き出物」という言葉の語源だと言われているとの事でした。
また、馬と言うのは当時、大変な貴重な物として大切にされていた動物です。贈る側からすると、最高の敬意の表れだったんですね。その後、馬だけではなく、鷹や犬なども贈られるようになったそうです。
鎌倉時代になると、武家の間では生き物だけではなく、一緒に刀剣、鎧、弓矢なども贈るようになったそうで、大変豪勢な贈り物であったと言えるようです。
江戸時代になると、経費削減でしょうか?(笑)焼いた鯛、鰹節、鯛の形をした落雁などを贈るようになったそうです。
*鰹節は、奈良・平安時代では、「堅魚(かたうお)」と呼ばれ、たいへん貴重な品で、税としても納められていたそうです。
最近の引き出物の姿は大きく変わり、「パンフレットから好きなものを選んでもらう!」という方法が多くとられるようになりました。これは、2次会に向かう時に手荷物にならない!という利点がありますね。そして、好きなものを選べるってことで、これはこれでOKだと思います。
まあ、結婚式の引き出物は楽しみなものでもありますが、結婚する二人が末永く幸せになってもらうというのが本題であるということは間違いありません。