○ 初節句男の子が産まれて初めて迎える端午の節句を迎えているご家庭もあるでしょうね。鯉のぼり、鎧兜・五月人形を飾って、家族全員で赤ちゃんの健やかな成長を願って行います。男の子の厄除けと健康祈願のお祝いですので、お七夜やお宮参りと同じように男の赤ちゃんのたくましい成長を願う行事でもあるのです。また、鎧兜や五月人形や鯉のぼりは、赤ちゃんに降りかかろうとする災厄や魔物を除けてくれる魔除けの意味があり、災厄除けの守り神と言えるんですね。
○ 鯉のぼり鯉のぼりは、中国の登竜門の故事「鯉の滝登り」が由来とされています。中国の黄河の上流の急な川の流れを鯉が上るため、鯉は出世魚として考えられているそうです。
江戸時代から盛んになり、子供の出世を願いっていました。その他には天の神様に、子供を守ってもらう為の目印だとの話もあります。また、鯉のぼりは古来中国の「五行説」に由来しています。その中で、吹き流しの色は、言うなれば魔除けの色なんだそうです。五色というのは古来中国の「五行説」水・金・地・火・木を意味する色で、現世をなす大事な要素と考えられていて、日本の神道でも同じような深い意味を持つ色とされています。
お父さんの鯉は黒。冬で水を表しているそうです。父というものは、安易に変容してはならず、どっしりと構え、水は全ての生物の命の源であり必要不可欠であるからなんだそうです。
お母さんの鯉は赤。夏で火を表し、火は万物を生み出す源、知恵を象徴するそうです。また夏は次々と生命を育む季節でもあり、母そのものなんですね。子供の鯉は青。春で木を意味し、全ての生命がのびのびと活動を始める春なんですね。すくすくと伸びる木は、子供の姿そのものなんです。
このように3匹の鯉のぼりは、安定と生命の源の供給、知恵と育成、成長と繁栄を表現し、子供達の健やかな成長を守る物とされているのですねぇ~。
○ 五月人形もともと端午の節句は、悪鬼や災厄を祓うのが目的であったとされています。
昔は、武家屋敷の塀や門に柵を作って兜、槍、のぼりなどを外に並べていたそうですが、そのうちに鎧兜を着せた武者人形を飾っていたそうです。しかし、一般庶民は鎧や兜、槍などを持っていなかった為に厚紙などを使って鎧兜の武者人形を作って飾ったのが五月人形の始りなんだそうです。元禄時代には、武家と庶民も同じ室内に飾るものが主流となり、現在に近い形の端午の節句のお祝いが普及したそうです。鎧兜は、命を守り健康であることの象徴とされ、戦後に現在のような形で飾られるようになりました。それからは、戦いの道具としてではなく、事故や病気から子供を守ってもらうという願いを込めて飾られています。
○ 柏餅柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」という縁起物として扱われています。
他にもいろいろとありますが、子供の健康と災害から守りたいという親心。。。昔も今も同じなんですね。
あっそれと、今日は菖蒲風呂!に入るものといわれています。これは、菖蒲は魔よけとも言われていて健康を願っているんだそうです。ちなみに私の田舎では、勝負に勝つ!という話もあります。
挿入イラスト:キッズ@nifty