今回は、筋肉痛のお話です。
年をとってくると、筋肉痛が翌日では無く2日後、3日後にくる!って話をよく聞きます。
と言っている私も実は経験者?で、運動したら2日後ぐらいに筋肉痛に。。。酷い時は3日後も経験あり!です(笑)。
若い頃は運動した後、当日?もしくは翌日に筋肉痛となったのに。。。
『なぜ?年をとると2日後とか3日後とかに筋肉痛になるのでしょうか?』
若い頃と比べて、筋肉痛が来るのが遅くなるのは、神経が鈍くなってきてるのかなぁ~?もう年なのかなぁ~?なんて日頃から考えていました。
そんな時に「NHK」さんのTV番組で、昨年この話題が取り上げられていました。そのTV番組で言ってたことをご紹介してみようと思います。
○ 筋肉痛は年によって痛くなる時間が違うのか?
結果からいうと、「筋肉痛になるのは年齢には関係が無い!」ってのが答えなんだそうです。これは、学会でも証明されているそうで驚きですね。
NHKさんのTV番組で話していた説明では、まず、筋肉痛になるのは、筋線維が激しく伸び縮みすることにより筋線維の膜に傷がつくことで痛みが起こるそうです。もっと詳しく言うと、腕の筋線維は約2万本もの線維から出来ているそうで、その筋線維が激しく伸び縮みすることにより、筋線維がグニャグニャに曲がるそうなんです。しかし、その時は痛みをほとんど感じることがないとの事。そして、そのグニャグニャに曲がった線維を「免疫細胞」というものが、真っ直ぐに伸ばし修復しようとするそうです。「修復する時に、その免疫細胞が痛みを感じる物質を出す為、人は痛みを感じるんだ」と説明しておりました。ですから、この痛みを感じる物質が出来るまで早くとも12時間以上かかり、おおむね翌日に筋肉痛を感じてしまうそうです。年齢別に同じ運動をした実験もありました。その結果は、殆んど年齢に関係なく痛みを感じるのは同じ結果となっていました。
では、その日に感じる筋肉痛は?というと、実は、翌日に感じる筋肉痛とは違った痛みで、激しく運動したことにより、激しく収縮した筋肉の束に水分が溜まってしまうとの事。ですので、激しく運動した時は、腕や太ももなどがパンパンに張ったような感覚になりますよね。
NHKさんの実際の実験でも、太ももが平均0.8cm 大きくなっていました。これは、激しい運動を行うと筋肉中の酸素が欠乏し、さらに、水分が溜まっているために血液循環の妨げとなりさらに促進されるということになり、人は痛みを感じると説明していました。
激しい運動をした後の重たくなったような痛み。なるほど!あの痛みか!なんて心当たりがありませんか?
当日の筋肉痛と2日目の筋肉痛を引き起こすものの種類をスポーツで例えれば、当日に筋肉痛が出る運動はサッカーや柔道などの激しい運動をした時で、2日目以降に筋肉痛がでる運動はゴルフや登山と言ったものになるそうです。
ですから、2日目の筋肉痛と当日の筋肉痛とは完全に別物なんですね。ですから、2日目の筋肉痛は無理して運動していると痛みを感じなくなっていったりするのだそうです。
また、2日目以降の筋肉痛になるのは「運動不足」のシグナルだ!との話もありました。心当たりが皆さんありませんか?私は心当たりがありすぎます!(笑)
結論としては!
『年をとってから、筋肉痛になるのが遅くなったと感じるのは、若い時と年をとってからの運動の種類に違いがあり、若い時の筋肉痛は、激しい運動に伴う筋肉痛が多いのに対し、年をとってからの運動は、緩やかな運動が多い為と運動不足により引き起こされる筋肉痛である。』ということになりますね。
さあ、皆さんはどうですか?