プジョー308を改めて考えるシリーズ4話連続の最終話です。
今回は、ユーロNCAPで最高の星を獲得した「プジョー308」の安全性と快適装備をご紹介致します。
安全性に関しては、もうこの308では語る必要がないかもしれません。307と比べてみても着実に進化をしています。
ユーロNCAPにおいて、成人保護で満点の5つ星を獲得したほか、小児乗員保護では4つ星、対歩行者保護で3つ星とヨーロッパCセグメントにおいて、他社を含む最高の安全性の星を獲得するという優秀な結果を出しています。
また、ボディー構造に至っては、407で採用された衝突安全ボディーの思想を受け継いでおり、さらに前面衝突吸収構造やドア内蔵ビームの追加など対衝突安全性は大幅に進化しているのです。
エアバッグの数はというと全部で7つ。たとえば、運転席と助手席には2段階に展開するエアバッグを備え、さらに前後席に対応するカーテンエアバッグ。運転手の膝を保護し、ドライバーのダメージを軽減する為に、ステアリング・エアバッグとステアリングコラムが衝突時に最大70m収縮する機構を備えるなど、随所に安全対策がなされています。
また、ルームミラーの上にあるインジケーターには5人分のシートバルト着用状態を表示し、高席にはISOFIXチャイルドシート対応なども装備されています。
また、コーナリング時に照射角度を変えるディレクショナル・ヘッドランプを採用し走行速度とコーナーの曲率に応じて、最大22度までランプが動くことによりライトが照らす範囲を調整します。
装備面としては、運転席、助手席のエアコン温度を別々に設定できるオートエアコンなどの快適装備も充実。Cielo、GTiにはパノラミックガラスルーフ(電動サンシェード付)やフロント/リアのバックソナーも装備(Premiumはリアのみ)しています。クルーズコントロールなどの装備標準装備など、一クラス上に匹敵する充実した快適装備を誇ります。
夜のメーターパネルはルージュの何とも言えない光を放ち、フロントマップライトの中央にある光は、夜のシフノブをかすかに照らす。そんなフランスの上品なセンスが夜のドライブを演出してくれるのです。
素敵な空間の演出。
これは、ジェローム・ガリックス氏が言っていた「あくまで静かで幸福感と満足感に満ちた空間に身をおくことが大切」という言葉が妙に心に響きわたります。