私が小さかった頃には、女性の名前に『子』が付いている方が多かったように思えますが、最近は「子」が付いている方の名前が非常に少ないような気がします。
実際、調べてみると2007年に生まれた女の子の名前ベスト100には5つしか無かったのです。
これも時代でしょうかねぇ~?
しかし、よく考えてみると反対に男性には男をつけるのが多いとかそんな物は存在していないような気がします。
では、どうして女性には子をつける名前が多かったのでしょうか?
どうでも良いような話なんですが、お付き合いください(笑)
○ 女の子の名前に子をつけるのが多かった訳
調べてみると、面白いことに明治政府が「華族の女性の名前には『子』をつけるように」と御触れを出したのがキッカケなんだそうです。最初は上流階級の一部の女性だけが「子」を使っていたそうなんですが、明治時代の末頃からこの習慣が一般的に広がって、庶民の間でも「子」をを使うようになったとか。。。そして、それが習慣となり広まったということなんだそうです。
しかし、子をつけるというのは歴史的に見てみると必ずしも女性のものではないと言えます。奈良時代以前においては、男女に関係なく幼名に使うことが多く使われていました。また、蘇我馬子、小野妹子、中臣鎌子(鎌足)などのように大人になってからもそのまま同じ名前で通している場合もあります。
もともと『子』とう文字は非常にありがたい意味があるんだそうです。「天子」や「太子」などは男子に対する尊称ですし、後に使われるようになった「彦」という字も「日子」が原型だとか。。。ですから、「子」という字は尊称として日本人の名前の中で使われていのです。
それが、明治時代に社会的地位が高い女性にも使ってもらおう!という考えがあったそうなんですね。
現在では、「子」の付く名前は古めかしい?と考えられているのでしょうか?避けられているような気さえもします。しかし、こう考えてみると「子」がつく名前をつけるということに関しての考えを見直してみる価値があるのかもしれません。