前回の続きです。前回をご覧になっていない方は前回からどうぞ。。。
前回は、産地にこだわってワインを買うということをお話しました。今回はもう一つの買い方である「葡萄の品種にこだわって買う」という考え方をご紹介いたします。
◎ 葡萄の品種による選び方ワインがよくわからないという理由の中には、ラベルの見方がよく解らないと言われる方がいらっしゃいます。確かに、ワインのラベルは馴れていないと非常に解りにくいものですね。生産国によってフランス語やドイツ語、イタリア語、スペイン語など様々で、おまけに各国のワイン法に従って細かく記載されているでラベルのデザインはもとより、表記の仕方もまちまち。それが原因の一つと言えるでしょう。
では、どうするか?
それは、まず葡萄の品種で判断してみてはいかがでしょうか?必ずワインには葡萄の品種が書かれています。それを手がかりにすれば最初の一歩を踏み出せるハズです。
一般的な葡萄の品種は10種類ぐらいです。この10種類を覚えておくと、なんとなく味などが予測できるので買ったり、注文したりする良い目安となるのではないでしょうか。
★ 赤ワインに使われる葡萄の品種① カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
この葡萄は、世界的に最も有名な品種と言えるでしょう。
フランスのボルドーワインの基本とも言える品種です。この品種は、タンニンが多く深く濃い色合いで複雑な香りがすると言われています。
② ピノ・ノアール(Pinot Noir)
フランスのブルゴーニュの単一品種です。一般的には冷涼な土地で栽培されています。育てるのが難しいとされてもいます。
また、醸造家の特徴も大きく左右されるというのが特長でしょうか?味は、果実の味が豊かで澄み切った繊細なワインと言えるでしょうかねぇ~。
③ メルロー(Merlot)
ボルドーのポムロール地区、サン・テミリオン地区で古くから栽培されている品種で、早熟で扱いやすいと言われています。
味としては、滑らかでソフト。しかし、ワインの味わいが深いと言われています。
④ ガメイ(Gamay)
フランス ボジョレ地区の明るい赤ワインを造る品種です。
若いワイン、ボジョレ・ヌーボーが有名ですね。口当たりがよく、初心者でも飲みやすいワインでしょうか。
早熟で多産種で安価で大量生産される品種で、クリュ・ボジョレの10の村の花崗岩土壌で育った葡萄は肉付きがよいと言われています。
⑤ シラー(Syrah)
フランス北部ローヌの主要な品種ですが、比較的暑い国・地域で栽培されることが多い品種です。
オーストラリアではシラーズ(Shiraz)と呼ばれていて、赤ワインの最高級品としてオーストラリアの代表するぶどうとしても知られています。ドライフルーツをかじったように濃厚で深い甘味です。