今回のピンチの判断は、『水中にもし車で転落したら。。。』
車で水中に転落事故!なんて時にはどうしたら良いのでしょうか?港や池などへの転落事故は毎年数十件に上るそうで、閉じ込められたまま水没し、溺死する人が後を絶ちません。
そんな時は、まずパニックにならないことが大事です。なぜなら、クルマは、実際はすぐには沈まないのです。落ち着いて行動すれば、脱出も十分に可能なのです。
○ クルマの沈み方の特徴?
まず、車はエンジンの付いているところから斜めに沈み始めます。(当然、重いからです。一般的には前からでしょう)しかし、ドアは水圧がかかってしまい人力では開けることは難しいと考えても良いようです。そして、みるみる車内に水が入ってきます。そんな状態で、慌てるな!と言うのも無理かもしれませんが、出来るだけ落ち着いて対処しましょう。
脱出チャンスは3回ほどあります。
落ち付いて。。。落ち付いて。。。
脱出チャンスは3回!?
1、転落直後!
ドアは開かない可能性が高いので、窓を即座に明け脱出!するのが基本と言えるでしょう。しかし、パワーウィンド付きの車両が現在は殆んどですよね。即座にやらないとダメでしょうね。動いたらラッキー!ってな程度です。もちろん!手回しウィンドーなら回りますので即座に窓から脱出します。
2、窓が開かないならば!
パワーウィンドーは水に転落すると窓が開かないケースは多々あります。また、転落した時の衝撃による場合も考えられます。そんな時は、窓ガラスを割るしかありません。しかし、クルマのガラスはなかなか割れるような代物ではありません。(フロント/リアガラス論外でしょう)そんな時に車に装備してる方もいらっしゃるでしょうが、脱出ハンマーでサイドガラスを割って脱出する!ってのが一番いいのです。
もし、脱出ハンマーを装備していなかったらどうするか?というとレジ袋などに小銭を一握り入れてヌンチャクのようにして割る!とか、靴のカカトで思い切って蹴りつけて割る!とか、その辺りにある固いものを使って叩き割る!とかいろいろと考えられます。
3、最終手段?
ガラスを割ることができない場合や色々と試しても脱出ができなかった場合は、「待つ!」しかありません。どこまで待つかというと、浸水してきた水が胸から頭のところまで来るまでです。そして、ドアから脱出を狙います。ドアが開かない理由は、水圧がドアに掛っているからなので、内圧(車内の圧力)と外圧(車外の圧力)がほぼ同じになる時を待つのです。この時は車内には僅かに空気が残っているだけ。。。しかし、最後の最後はこの方法に掛けるしかありません。
やっぱり、どれもかなり危険な状態には変わりありません。脱出ハンマーを装備しておくのが一番確実性が高いということだけはお判りになって頂けたものと思います。
しかし、現在、脱出ハンマーをどれだけのドライバーが車に装備しているのでしょうか?
水中に転落した際の脱出は、いかなる方法も脱出ハンマーにはかないませんので、出来れば装備していたいものですね。ちなみに、脱出ハンマーは、もしもの時にシートベルトがハズれなくなった時にベルトを切ることもできます。
まさに備えあってうれいなし!ですね。