かんころ餅。五島名産品のひとつで、簡単に言うと、サツマイモと餅を一緒に練り合わせてつくられたお餅のことなんです。
かんころ餅を漢字で書くと「甘古呂餅」って書くんですよ!
ご存じでしたか?笑。
形はというと、板かまぼこの様な形で作るのが一般出来でしょうか。五島市では「むらさき芋のかんころ餅」や「よもぎのかんころ餅」などもあるようです。上五島と下五島では若干の作り方や材料も違いがあるようです。私は、奈良尾の婆さんが作った手作りのかんころ餅が一番おいしいと思います。蜂蜜たっぷりの!(笑)。
作り方を大まかにご説明してみようと思います。
【かんころ餅を作ってみよう!笑】
① サツマイモをよく水で洗います。(当然ですよね。笑)
② サツマイモの皮を剥き、薄く切ります。
③ 薄く切ったサツマイモを、さっと茹でて天日に干しにし、カラカラになるまで干します。(恐らく。。そうだったような。)
④ 干したサツマイモをセイロで蒸します。
⑤ 蒸したサツマイモを満遍なく敷きつめた上にもち餅米を載せてさらに蒸します。サツマイモ4:餅米1 ぐらいの量でしょうか。
⑥ 蒸しあがったサツマイモと餅米をボールに出して一気にザッと混ぜます。
⑦ そして錬る!ってことなんですが、ミンチにする機械(当時は手回し)を通して自宅ではやってました。これで生地ができます。
⑧ ミンチされたかんころ餅の生地に、砂糖や蜂蜜をたっぷり?加え(量はお好みでしょうか?)塩やゴマ(好み)を少々入れてよく混ぜます。そして、もう一度ミンチの機械に通してました。すりこぎでゴリゴリこすったり、臼を使って餅つきのようにしたりするとキメが細かくなります(かなり大変でした。笑)。
⑨ 後は、手で丸めてくっ付かないようにもちとり粉(片栗粉?)をつけて完成!となります。
子供の頃、五島の婆さん達が作っていたのを思い出しながら、かんころ餅の作り方をご紹介しました。若干、違うところがあったらすみません。
かんころ餅の中に、あんこを入れたりしたのもあります。これも美味!
一般的な食べ方としては、板かまぼこを切ったような形にして、それをストーブの上に並べて置いて。。切ったかんころ餅を焼きます。目安としては、キツネ色になるまで表と裏を焼きます。
失礼。最近、ストーブが少なくなりました。でも、これが一番ウマイ!と思います。チャンチャンコを着て、コタツに入ってTVを見ながら、まだ焼けんとかなぁ~って思いながら必要以上にひっくり返していましたね(笑)。
オーブンで焼くってのが、今風なんでしょうかね。でもこれが一番上手に焼けるような感じです。
でも、ストーブの焦げ目が忘れられない。TVに見ハマって一瞬目を離した隙に。。ってのが家族で大爆笑&大クレームの嵐でした。
五島のかんころ餅。上五島も下五島もどちらもそれぞれ違った美味しさがあります。皆さんもぜひ、食べ比べてみてはいかがでしょうか?