「女心と秋の空」という言葉があります。
これは、「女心ほど変わりやすいものはない」ということを、日本での変わりやすい天気の秋の空に引っかけて、「女心」を表現しているのです。
一方、「男心と秋の空」なんて言葉もありますよね。これは、男の方が女よりも浮気心が強い?というので対抗して言われているのでしょう。
では、男心と女心。どちらの方が正しいのでしょうか?
それは、女心でしょう。と思うでしょ!実は、男心と秋の空の方が歴史的に見て昔からあった言葉なのです。『広辞苑』によれば、「女心と秋の空」は、1998年刊行の第5版に収録されています。それ以前のものには、「男心と秋の空」しか掲載されていないのです。これは、驚きではありませんか?小さい時から聞いたことあるのに???って感じです。
では、この「女心と秋の空」なるものは、どうして生まれてきたのでしょうか?
どうやら、発祥はイギリスのことわざのようなのです。「A woman's mind and winter wind change often」の影響を受けて広まったそうです。イギリスでは、winter wind つまり「冬の風」となっています。国が違っても、変わりやすいものとして女心を同じように表現しているのですね。さらに、最近は女性の方が恋愛に対して主導権をもっているカップルが多くなっています。気が変わる女心に振り回される男性が増えているというところから、この言葉が広まったといえるんでしょうかねぇ~。男性諸君!頑張れ!って感じです。
冗談はさておき、「男心と秋の空」の歴史は意外と古く、室町時代に演じられた狂言である『墨塗』という作品にはすでに、「男心と秋の空は一夜にして七度変わる」とのくだりがあるんだそうです。実際のところ、いつ生まれた!ということは、ハッキリとはしていないそうなんですが、かなり昔から女性が男心の変わりやすさに振り回されていたということなんでしょうね。
最近は、女性が強い!といいますが、ちなみに我が家での一番の親分は。。。。。。
やはり、嫁さんです(爆)。