久々のお月さんシリーズでしょうか。
月がなければ、夜空もつまらないものになっていたかもしれません。月は、昔から深く地球とかかわった存在なのです。もし、月が無かったら、かぐや姫の物語もなかったでしょうね。お月見などの行事も生まれませんし、皆既日食ももちろん見られなかったでしょう。
では、その月はどのようにして生まれたのでしょうか。
今回の「ライオンの夜空」では、月の誕生をご紹介します。
現在の月の誕生で、一番有力な仮説と言われているのは【ジャイアント・インパクト(巨大衝突)説】というものがあります。
その説とは、地球の形成期の頃に、火星程度の大きな天体と衝突した!という説です。
その大きな天体と地球が衝突した際に、地球の周辺に飛び散ったマントル物質が、やがてお互いに引き合いながら集まって誕生したのが月なんだと言われているのです。アポロ計画で持ち帰った【月の石】の放射性年代でも、地球と同じ約46億年も前に誕生し35億年前までは、微惑星の衝突が繰り返されていたことが解っているそうです。地球には大気があるので、殆んどの石は燃え尽きますが、月には大気が存在していませんので直接隕石が衝突してしまうのです。
月の比重は3.34なので、地球の大陸地殻を構成する花崗岩(比重1.7~2.8)の比重よりも大きく、海底地殻を構成する玄武岩(比重2.9~3.2)に近いことなどにより、津s期のいくつかの極超がこの説に合致している為なのだそうです。
こう考えると、地球と月は本当に兄弟星と言ってもよいでしょうね。飛んできた星?と地球が衝突する割合はどの程度だったのかをざっと考えてみても確率的には相当に低いものだったでしょう。それなのに大きさも。。。大きかったら地球は無かったんだとか考えると、凄い偶然の代物であると「月」はいえるのですねぇ~。