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このシリーズもいよいよ後半戦に入りました。

今回は、【Promotion（促進）】です。恐らく、販売に関係している方には興味がある分野ではないでしょうか？この題目は、3回に分けてご紹介いたします。

＊初めての方は、右関連リンクよりご覧ください。


【Promotion（促進）その1】

市場全体が飽和状態（モノ溢れ時代）となった現在において、びっくりするほどの画期的な新製品がでると言うのは、非常に難しいと思います。商品やサービスに関しては、他社と比較しても機能面では大差がありません。商品の認知度だけでは売れない環境となっています。ブランドを確立し長期的な関係を築いていこうという企業の考えと裏腹に、テレビの多チャンネルやインターネットなどの出現で情報が多種多様となっているのです。ですので、消費者は自分に関係の無い広告は回避し、情報の取捨選択を行っています。ですから、現在、マス広告主導のコミュニケーション戦略から、パーソナルな「ワン・トゥ・ワン」および広告をニュースとして広報的アプローチへと移していると言えるのではないでしょうか。

① 広告クリエィテブ

現代はテレビの多チャンネル化により、CMになるとガチャガチャとチャンネルを変える「ザッピング視聴」が増えています。これでは、せっかく企業がCMを入れても、視聴者に見てもらえません。ですから、CMを見せるってのは非常に難しいですので、CMには「おや？」と思わせるような注意を引くことが大事となってきます。それを、雑誌や新聞、インターネットの広告に注意を向けさせて、活字で中身を確認させるという手段が使われています。余談ですが、CMにタレントを起用すると3倍ぐらいは認知度が上がるそうです。タレントの力も凄いもんです。費用もそれなりに掛かりますが。。（笑）しかし、タレント起用を前提とすると、そのタレントのキャラクターだけに頼ることとなり、本来の製品の持っている力がブランドメイク出来なくなる危険性もあります。ですので、トーン＆マナーに気をつけましょう。これは、広告クリエイティブ全体の持つ一貫したイメージや規則のことで、この一貫性が欠如すると、消費者の商品に対するブランドイメージが混乱することとなり、信頼が得られなくなってしまいます。

また、その他に、比較広告という手段も考えられます。自社商品の優位性を訴える広告とも言えますが、日本の広告業界ではタブーとされています。しかし、トップメーカーと同等の実力です！なんて広告でPRする手法を用いています。

ブランドテスト（目隠しテスト）をしたときに正解が難しい商品（ミネラルウォーターやコーヒーなど？）は、情緒を司る右脳を刺激する「イメージ広告」が有効とされているそうです。D・オグルビーという人は「製品格差が無いときは、理性の働く余地がない」とまで言い切っているそうです。

② コピーライター

商品広告等によくある文章やキャッチフレーズをよく「コピー」といっています。コピーワークひとつで、その商品が売れる商品が売れなかったり、反対に売れなかった商品が売れるようになったり。コピーライターは、かなりセンスが必要な仕事といえます。広告の世界では、消費者の心理を調査・分析し、製品の持つ特性をいかに伝えるかが重要となってきます。売れる商品は、消費者のガードを下げさせるような微妙な心理をうまくついたコピーが施されている場合が多いのは心理をついたまさにコピーの勝利かもしれません。

しかし、このコピーも行き過ぎると誇大広告となり、公正取引委員会やJAROに取り締まられることになってしまいます。たとえば、コレを飲むと10kg痩せる！とか、世界一安い！とかの広告はダメなんです。しかし、世界一安い価格への挑戦！って書くとOKだったりします。つまり、挑戦と書く？付け加えるだけで「意思」と捉えられるからだそうです。


長くなってきましたので、本日はこの辺で・・・。

次回は、【Promotion（促進）その2】③ メディア戦略 、④　TVスポットと提供番組、～をお送りいたします。