前日の事故は機長の神業的な判断と操縦で最悪の事態を回避できて本当に良かったと思います。水上着陸は本当に難しいことだそうで、川上から川下へ下りたのが幸いしたとも言っていました。機長の最後まで乗客を気にかけて行動した行為には頭が下がる思いでした。本当に素晴らしい機長だったと思います。
というところで、今回はちょっと変わった飛行機ネタです。
旅行や出張などの時によく利用する「旅客機」。
この旅客機には「エアコンはついていない!」ってご存知でしたでしょうか?
夏は涼しく、冬はあったかい機内なのに、エアコンが付いていないとは信じがたい?事実なのです。機内の温度調節には、エアコンを使って温度調節をしているのではなく、ジェットエンジンに必要な仕組みを利用して温度調節がされているのです。
今回は、旅客機の機内の温度調節の仕組みを、簡単にサクッとご説明いたします。
ジェットエンジンは、燃料を燃やす為に空気が必要です。
当然の事ですが。。。
そのジェットエンジンは、上空で空気を吸い込み、圧縮した空気を燃料と混ぜているのです。機内の温度調節に使われる空気は、その圧縮した空気の一部を抜き取って機内に送り込んでいるそうなんです。しかし、圧縮された空気は約2気圧あり、約850℃の高温となっているそうなんですね。ですので、そのまま当然ながら機内には送り込めません。そこで、その高温・高圧?の空気を急速に膨張させることにより、一気に0℃近くまで温度を下げているそうなのです。その温度が下がった空気にエンジンから取り出した高温の空気を適量?混ぜて、温度を調節(25℃ぐらい)し、エンジン室から壁の中のダクトを通して天井へ行き、送風口から機内へという経路で送られているということだそうです。
エアコンは確かにありませんでしたが、それに変わる仕組みが存在していたんですね。納得していただけましたでしょうかねぇ~(笑)。