地上200キロの上空は気温が1000℃以上もあるところをスペースシャトルは飛んでいます。
今回の「ライオンの夜空」は、地上200キロの上空の温度をご紹介いたします。
避暑地といえば、長崎では雲仙などの高原が有名ですよね。いずれも、高度の高いところにあります。太陽のエネルギーの半分近くは地面が受け止めます。ですので、地面に近いところほど暖かいですよね。高いところへ登れば登るほど寒くなります。ちなみに100m上がるごとに0.5℃~0.6℃の割合で気温は下がるのです。しかし、気温が下がるのは、8848mのエベレスト山脈(昔は15,000mぐらいあったと言われています)より少し高い10,000kmぐらいだそうです。その間は対流圏と言って、地面で温められた空気が上に向かって、上で冷やされた空気が降りてくると言う空気の対流が繰り返されているそうです。
ということは、その上はどうなっているのでしょうか?そのれは、成層圏と言って零下60℃の世界だそうです。しかし、さらにそれより上の高度50,000mあたりでは、0℃まで温度は上がり、それから再び温度が下がり、100,000m以上になるとグングン温度が上がり始め、120,000mでは、100℃ぐらいにまでなり、スペースシャトルが飛んでいる高度200,000mでは700℃にもなるそうです。また、それ以上になると1000℃を超えてしまうとの事。驚きですね。
これは、なぜかというと、太陽から吹いてくる太陽風の為だそうで、このあたりを熱圏とよんでいるようです。しかし、これはあくまでも大気の温度であり、高度200,000mの大気は地上の僅か1/50億しかありませんので、殆んど大気の熱さを感じないそうです。しかし、太陽からの熱を直接受けるので、太陽が当たるところは100℃以上にもなり、その反対に太陽が当たらないところ(日陰?)は、-100℃以下になるという厳しい温度差が生じてしまうそうなんですね。そんな厳しい条件の中でスペースシャトルは飛んでいると言うことになるのですね。