La lune mystérieuse(神秘的な月)Vol.2
Vol.1では、太陽系の地球と月の距離をご紹介しました。
(ご覧になられてない方は右上の関連リンクよりどうぞ!)今回の
Vol.2では、
「月と地球の関係」をご紹介します。
○ 「月は地球から遠ざかっている」
前回ご紹介したところのおさらいですが、地球と月が生まれたのは、46億年以前だということでした。地球からその時見る月の大きさは、「約400倍の大きさだった。」とご紹介しました。と言うことは、よく考えてみると、月は地球から遠ざかっていると言うことになります。では、どれくらいの速度で、月は地球から遠ざかっているのでしょうか?
地球から月が離れていっている速度は、1年間でなんと!3,3cm~3,8cmずつ離れていってるそうです。ということは、後40億年すると、13~14万㎞ほど遠くに行く計算になり、その周期は、40日で地球を一周する計算になるのです。そのうち、どっかに飛んでいってしまうんでしょうね(笑)。
○ 月は、地球にいつも同じ面を見せているのはなぜ?
前回のVol.1でもご紹介したとおり、地球から月の裏側を見ることが出来ません。これは、月の自転と月が地球の周りを回る公転の周期が約30日と同じだからなんだそうです。では、なぜ、同じなんでしょうか?謎は深まります。
調べてみると。。。
この現象は、当然に起こりうる現象なんだそうで、その名も「潮汐力」というものです。
月で一番地球に近い所と月で一番遠い所では、月に働く地球からの重力は、この2箇所を比べると当然、地球に近いところが大きくなります。この差のことを「潮汐力」と呼ぶんだそうです。海の満ち引きのイメージでしょうかね?
昔は、月の自転と地球を回る公転の周期は違っていたそうなんですが、その内に「潮汐力」により、長い年月をかけて同じになったと考えられています。つまり、月で一番地球に近い所が、地球に一番引っ張られているから何です。ですので最終的には、月はこっち(地球)を見っぱなし?になるんですね。よって、「自転周期と公転周期は、潮汐力により一致するようになった!」ということなんです。。。イメージ的に言えば、地球が完全なる球だとすると、エベレストの頂上が一番引っ張られている所なんです(ホントは違いますが、あくまでもイメージです)。お解かりになるでしょうか?至って簡単な事なんですが、文章で表現するってのはホント難しいですね。ですから、他の惑星を回る衛星の多くも自転周期と公転周期は一致しているということになるんです。だとすると、地球も遠い将来、同じ面を月に見せっぱなし!なんてことになるんでしょうね?(エベレストがもし一番引っ張られているとすると、日本は、ず~っと早朝!ってことになるんですかねぇ~)
*潮汐力の影響は、月の潮汐力が地球の海に働いて干満を起こすのと同じように、地球の潮汐力も月の岩石に働いています。月の岩石に熱を持たせ、月の自転にブレーキをかけています。ほかの天体でも観測することができます。たとえば、木星では、この潮汐力により、木星の衛星「イオ」の火山活動が引き起こされているんだそうです。人間の私たちには、止まっているかのように同じように見えるこの宇宙や自然の姿。宇宙時間の長い目でみると活発な動きなのでしょうね。
月のウサギに見える模様はどうして生まれたかというと、地球から見えるところは、上記の潮汐力により、火山活動が活発に行われ、溶岩や、火山灰で埋まって??平たくなったと考えられているんだそうです。裏は、火山活動がほとんど無く、その為、隕石が衝突して出来たクレーターがそのまま残っていてボコボコのままなんですね。その為、月の歴史を調べるのには大変適した環境だそうです。また、クレーターなどにより、深く掘られたところは、太陽の光がずっとあたらない為に、氷(水)があるかもしれない!と言われています。もし、氷があったら水を確保できるため、月面基地を作る事も考えられているそうです。
月周回衛星「かぐや」は、月との距離を一定にして回っているので、かなり正確な月の地図を作成することが出来るそうです。月面基地などを作るために月へ行ったら、この「かぐや」が作り出す地図が、どこに着陸したらよいかなどを探すのに大変役に立つ!とTVでも話していました。そんな事よりも、アポロ11号が残したハズの「アメリカの旗」を確認してほしい!と思う夢見る私がいます。気になりませんか?
地球、月、太陽系、銀河系。。。
日々追われるような毎日ですが、タマには夜空を見上げる心の余裕を持ちたいものです。見上げてみると、夜空に吸い込まれるような錯覚さえ覚えます。私は、そんな夜空が大好きですね。